目次
- スパークプラグ交換が必要なタイミング
- 必要な工具と準備物
- 選んだプラグと必要な工具
- 日本特殊陶業(NGK) 2輪用スパークプラグ MotoDXプラグ 【95321】 熱価8番 ネジ型 CPR8EDX-9S ニッケル
- KTC B3A16P : 16mmプラグレンチ
- KTC BR3E-S(9.5mm/3/8インチ) : ラチェットレンチ
- E-Value ETR3-25 : トルクレンチ
- ワコーズ THC スレッドコンパウンド : 焼き付き防止グリス
- ナカバヤシ(Nakabayashi) フエルネット エアダスター ノンフロン スパウトタイプ 350ml 3本 FNC-JB01S-3P
- 日本製紙クレシア(NIPPON PAPER CRECIA) SCOTT(スコット) プロショップタオル ライトデューティ 60枚
- おすすめのスパークプラグ
- ジクサー250のスパークプラグ交換手順
- 交換後の変化を実感しよう
- よくある質問
- まとめ
はじめに
ジクサー250はスズキの人気250ccスポーツバイクで、その優れた走行性能や燃費の良さから多くのライダーに愛されています。しかし、どんなバイクでも定期的なメンテナンスは必要不可欠。今回は、ジクサー250のスパークプラグ交換について詳しく解説します。
スパークプラグは、エンジンの心臓部とも言える重要なパーツ。適切なタイミングで交換することで、エンジンの調子を最良の状態に保ち、燃費向上やパワー発揮に貢献します。この記事では、初めてスパークプラグ交換に挑戦する方でも安心して作業できるよう、ステップバイステップで解説していきます。
スパークプラグ交換が必要なタイミング
スパークプラグは消耗品であり、定期的な交換が必要です。以下のような症状がある場合は、スパークプラグの交換時期かもしれません
ジクサー250の場合、メーカー推奨の交換時期は8,000km走行ごと、または1年に一度です。ただし、乗り方や走行環境によっても変わりますので、上記の症状が出始めたら点検してみましょう。
使用環境による調整
- 市街地中心の短距離走行: 交換頻度を上げる(推奨より20%程度早め)
- 高速道路中心の長距離走行: 標準周期で問題なし
- 過酷な条件(オフロード、雨天走行が多い): 交換頻度を上げる
必要な工具と準備物
スパークプラグ交換に必要な工具と準備物は以下の通りです
選んだプラグと必要な工具
日本特殊陶業(NGK) 2輪用スパークプラグ MotoDXプラグ 【95321】 熱価8番 ネジ型 CPR8EDX-9S ニッケル
KTC B3A16P : 16mmプラグレンチ
KTC BR3E-S(9.5mm/3/8インチ) : ラチェットレンチ
E-Value ETR3-25 : トルクレンチ
ワコーズ THC スレッドコンパウンド : 焼き付き防止グリス
ナカバヤシ(Nakabayashi) フエルネット エアダスター ノンフロン スパウトタイプ 350ml 3本 FNC-JB01S-3P
日本製紙クレシア(NIPPON PAPER CRECIA) SCOTT(スコット) プロショップタオル ライトデューティ 60枚
おすすめのスパークプラグ
純正品
NGK MR8E-9 – ジクサー250の純正プラグ
長寿命・高性能タイプ
NGK CPR8EDX-9S – 分割型の高性能プラグ(耐久性向上・高性能タイプ)
高性能プラグのメリット
- 電極が細く、火花が飛びやすい(始動性向上)
- 耐摩耗性が高く、長寿命(標準プラグより長持ち)
- 燃焼効率が良く、燃費向上に貢献
- アイドリングが安定しやすい
価格は標準プラグより高めですが、交換頻度が少なくなることと性能向上を考えるとコストパフォーマンスは高いと言えます。
ジクサー250のスパークプラグ交換手順

1. 事前準備
安全のため、以下の準備をしてください:
- エンジンが冷えていることを確認(やけど防止)
- 十分な明るさと作業スペースを確保
- 作業中に探し回らないよう、工具を手の届く範囲に配置
2. スパークプラグへのアクセス

エンジン左側の覗けば見えます。
むき出しなのでカバー類は何も外す必要はありません
3. プラグ周りの清掃
スパークプラグ周辺のゴミや汚れを丁寧に清掃します。これは非常に重要なステップです:
- エアダスターでプラグ周辺のゴミや埃を吹き飛ばす
- 清潔なウエスで周囲をさらに拭き取る
- 特にプラグの窪み部分に溜まったゴミをしっかり除去
注意: この作業を怠るとエンジン内部に異物が入り、重大なトラブルの原因になります。
4. プラグキャップの取り外し

スパークプラグコイルからプラグキャップを取り外します:
- プラグキャップをしっかりつかむ(配線部分ではなく)
- 真っ直ぐ上に引き抜く
- ねじったり、斜めに引っ張ったりしない(破損の原因)
- キャップ内部の端子部分を触らないよう注意
5. 古いプラグの取り外し


スパークプラグレンチとラチェットハンドルを使って古いプラグを取り外します:
- 16mmスパークプラグレンチをプラグにしっかりと差し込む
- ラチェットハンドルを取り付ける(必要に応じてエクステンションバーも使用)
- 反時計回り(左回り)に回してプラグを緩める
- 緩んだら手で回して完全に取り外す
ポイント: 最初は固く感じるかもしれませんが、急激な力ではなく、徐々に力を加えて緩めてください。
6. 古いプラグの状態確認


取り外したプラグを観察し、エンジンの状態を診断します:
電極の色による診断
- 薄い灰色/薄茶色: 正常な状態
- 黒く油っぽい: オイル消費過多、リングやバルブガイドの摩耗
- 乾いた黒い堆積物: 混合気が濃い、エアフィルター詰まり、チョークの調整不良
- 白色/青白色: 混合気が薄い、プラグ熱価が高すぎる、点火時期が早すぎる
電極の摩耗具合
- 電極の先端が丸くなっている
- 間隙(ギャップ)が広がっている
- 電極が溶けている
古いプラグの状態から、次回のメンテナンスの参考になる情報が得られます。写真に撮っておくと記録として便利です。
7.清掃

取外前に清掃はしていると思いますが、当たっている面は汚れているので清掃してください
8. 新しいプラグの準備
新しいプラグを取り付ける前に、以下の準備をします:
- ネジ山への焼き付き防止グリスの塗布
- スレッドコンパウンドをプラグのネジ山部分に薄く塗布
- 電極部分にグリスが付かないよう注意
焼き付き防止グリスのメリット:
- カジリ・溶着を防止
- サビ、腐食による固着を予防
- シール性の向上
- 締付けトルクの均一化
- 次回の交換作業が容易になる
9. 新しいプラグの取り付け

. 新しいプラグの取り付け
- プラグを手でまっすぐにねじ込む
- 斜めにならないよう注意
- 少しでも引っかかる感じがあればやり直す


- 手で回せなくなったらプラグレンチを使用
- プラグレンチをしっかりと取り付ける
- 適切なトルクで締め付け(11Nm)
- トルクレンチがない場合: 手でしっかり締めた後、1/2〜2/3回転程度


- プラグキャップの取り付け
- プラグキャップをプラグの上にまっすぐ押し込む
- カチッと音がするまでしっかり押し込む
- 軽く引っ張って確実に固定されているか確認
9. 動作確認
エンジン始動と確認ポイント
- エンジンが正常に始動するか
- アイドリングが安定しているか
- 異音がないか
- アクセルに対する応答性は良好か
- 試運転して加速や巡航時の状態を確認
交換後の変化を実感しよう
即時的な変化
- エンジン始動性の向上: 特に冷間時の始動が確実になる
- アイドリングが安定: ふらつきや不安定さが解消
- エンジン音の変化: より滑らかで安定した音に
走行時の変化
- 加速レスポンスの向上: アクセルに対する反応が素早く
- 出力アップ: 特に高回転域でのパワー感が向上
- 高速巡航の安定性: エンジンの振動が減少
長期的な変化
- 燃費の改善: 走行距離あたりの燃料消費量が減少
- プラグの寿命: 高性能プラグの場合、交換頻度が少なくなる
- エンジン全体の健康維持: 適切な燃焼により、エンジン内部のカーボン堆積が減少
よくある質問
まとめ
ジクサー250のスパークプラグ交換は、特別な技術がなくても適切な工具があれば自分で行える基本的なメンテナンスです。定期的な交換により、エンジン性能を最良の状態に保ち、愛車の寿命を延ばすことができます。
この記事を参考に、ぜひご自身でスパークプラグ交換にチャレンジしてみてください。バイクのメンテナンスは、愛車との絆を深める素晴らしい機会でもあります。
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この記事は情報提供を目的としています。メンテナンス作業は自己責任で行ってください。不安な場合は専門店に依頼することをお勧めします