目次
- はじめに
- ブレーキパッド交換の必要性と交換時期
- 必要な工具と準備するもの
- 工具
- E-Value ETR3-25 : トルクレンチ
- KTC BR3E-S(9.5mm/3/8インチ) : ラチェットレンチ
- 京都機械工具(KTC) ソケットセット TB410XE 差込角:12.7mm 10個組 1セット
- KTC (京都機械工具) 9.5mm (3/8インチ) ディープソケット セット
- フジ矢(Fujiya) マイクロラジオペンチ 細かい作業に最適な先細仕様 (バネ付)
- デイトナ(Daytona) バイク用 ディスクブレーキ キャリパーピストン 脱着ツール 片押し+対向ピストン対応 内径φ16.5~37mm
- デイトナ(Daytona) バイク用 ディスクブレーキ キャリパーピストン 脱着ツール 片押し+対向ピストン対応 内径φ16.5~37mm
- 消耗品・材料
- 工具
- 作業手順
- 試運転での確認事項
- よくある質問とトラブル対処法
- 作業時の安全上の注意点
- まとめ
はじめに
スズキ ジクサー250(GIXXER250)は、初心者からベテランまで幅広いライダーに愛される人気の250ccネイキッドバイクです。しかし、どんなに優秀なバイクでも、ブレーキパッドは消耗品として定期的な交換が必要になります。
ブレーキパッドの交換は一見難しそうに思えますが、正しい知識と適切な工具があれば、初心者でも安全に作業することができます。この記事では、ジクサー250のフロントブレーキパッド交換について、必要な準備から完了まで、写真付きで詳しく解説していきます。
自分でメンテナンスを行うことで、愛車への理解が深まるだけでなく、メンテナンス費用の節約にもつながります。また、緊急時にも対応できる知識が身につくため、より安心してバイクライフを楽しむことができるでしょう。
ブレーキパッド交換の必要性と交換時期
なぜブレーキパッド交換が必要なのか
ブレーキパッドは、バイクの安全性に直結する最も重要な消耗品の一つです。ブレーキをかける度に摩擦によって少しずつ削れていき、最終的には交換が必要になります。
適切なタイミングでの交換を怠ると、以下のような危険な状況が発生する可能性があります
交換時期の見極め方
ジクサー250のフロントブレーキパッド交換時期を見極める方法をご紹介します
必要な工具と準備するもの
工具
E-Value ETR3-25 : トルクレンチ
KTC BR3E-S(9.5mm/3/8インチ) : ラチェットレンチ
京都機械工具(KTC) ソケットセット TB410XE 差込角:12.7mm 10個組 1セット
KTC (京都機械工具) 9.5mm (3/8インチ) ディープソケット セット
フジ矢(Fujiya) マイクロラジオペンチ 細かい作業に最適な先細仕様 (バネ付)
デイトナ(Daytona) バイク用 ディスクブレーキ キャリパーピストン 脱着ツール 片押し+対向ピストン対応 内径φ16.5~37mm
デイトナ(Daytona) バイク用 ディスクブレーキ キャリパーピストン 脱着ツール 片押し+対向ピストン対応 内径φ16.5~37mm
消耗品・材料
デイトナ(Daytona) バイク用 ブレーキパッド ゴールデンパッドX
キタコ(KITACO) グリスセットA シリコングリス&ブレーキバッドグリス 各1本 AZ969-001
良匠 FIRSTINFO TOOLS ブレーキキャリパー用スクレーパー ブレーキパッド用ヤスリ ブレーキキャリパークリーナー 錆落とし
髙儀(Takagi) 紙やすり #40 10枚入
作業手順
安全のため、エンジンが十分に冷えた状態で作業を開始してください
ジクサー250のフロントのブレーキパッドが無くなったのと、純正パッドの効きがいまいちだったので、デイトナのゴールデンパッドXに交換します!


キャリパー取り付けボルトの取り外し
まず、フロントキャリパーを固定している12mmのボルト2本を外します。
このボルトは比較的緩めやすいですが、しっかりと固定されているため、適切な工具を使用しましょう。



割ピンとロックピンの取り外し
続いて、パッドを固定している割ピンを外します。

長期間使用していると割ピンが変形していることがありますが、ラジペンで慎重に伸ばしてから抜くことで、スムーズに除去できます。


割ピンを抜くとロックピンが外せるようになるので、外します

ついでにプレートも外しておきます
古いパッドの取り外しと清掃
古いパッドを取り外すと、ブレーキダストによる汚れが目立ちます。


この汚れはブレーキ性能に影響するため、中性洗剤を使用してしっかりと清掃しましょう。




取り外したパッドの残量を確認してください。今回のように限界まで摩耗していた場合、ディスクローターへのダメージがないかも併せて点検が必要です。
ピストンの押し戻し
新しいパッドは厚みがあるため、ピストンを押し戻してスペースを確保する必要があります。古いパッドを当て木として使用し、ゆっくりと均等に押し戻します。

この際、薄くシリコングリスを塗布することで、ピストンの動きがスムーズになり、将来のメンテナンス性も向上します。
シムの移植と面取り作業


純正パッドに装着されているシムを新しいパッドに移植します。シムはブレーキ鳴き防止に重要な役割を果たすため、必ず取り付けてください。




また、新しいパッドの角を軽く面取りすることで、さらなるブレーキ鳴き防止効果が期待できます。やすりで軽く削る程度で十分です。
新しいパッドの組み付け

シムを取り付けたパッドは、ピストン側ではない方に装着します。この点を間違えないよう注意してください


パッドを正しい位置にセットしたら、ロックピンを通して固定し、ピンを通して固定します
キャリパーの取り付けと締め付けトルク
キャリパーを元の位置に戻し、取り付けボルトを締め付けます。


締め付けトルクは26N・mです。トルクレンチがある場合は、必ず規定値で締め付けてください。
交換後の確認作業
エンジンを始動する前に、ブレーキレバーを数回握ってパッドをディスクに押し付けます。最初はレバーがスカスカの感覚がありますが、数回操作することで正常な感触に戻ります。

ピストン周辺からブレーキフルードが漏れていないか、目視で確認してください。漏れがある場合は、すぐに使用を中止し、専門店での点検を受けてください。
試運転での確認事項
| 確認項目 | 正常な状態 | 異常時の対応 |
|---|---|---|
| ブレーキの効き | 適切な制動力 | 再度取り付け確認 |
| 異音の有無/td> | 静かな作動音 | パッド位置・シム確認 |
| レバーフィール | 適度な硬さ | エア抜き検討 |
| 引きずりの有無 | スムーズな回転 | ピストン確認 |
デイトナ ゴールデンパッドXのインプレッション
制動力の向上
純正パッドと比較して、明らかな制動力の向上を感じます。
特に高速域からの減速時に違いが顕著に現れ、安心感が大幅に向上しました。
よくある質問とトラブル対処法
作業時の安全上の注意点
重要な安全事項
まとめ
今回のブレーキパッド交換作業を通じて、DIYメンテナンスの醍醐味を改めて実感することができました。最初は不安だった作業も、正しい知識と適切な準備があれば、想像以上にスムーズに進められるものです。
特にデイトナ ゴールデンパッドXに交換してからは、毎日の通勤からツーリングまで、ブレーキングに対する安心感が格段に向上しました。純正パッドとの差は歴然で、「なぜもっと早く交換しなかったのか」と感じるほどです。
もしあなたがブレーキパッド交換を検討しているなら、この記事が背中を押すきっかけになれば嬉しいです。確かに最初は不安かもしれませんが、一歩踏み出してみる価値は十分にあります。
何より、自分の手でバイクを整備することで得られる満足感と、愛車への理解の深まりは、お金では買えない貴重な体験です。ただし、少しでも不安を感じたら迷わず専門店に相談することも、賢明な判断の一つです。
安全で楽しいバイクライフのために、この記事が皆さんのお役に立てることを心から願っています。次回のメンテナンス記事もお楽しみに!