冬や雨のツーリングで、足元の冷えや濡れに悩んだことはありませんか?
防寒対策は万全なはずなのに足先だけが冷える、雨具を着ていても靴の中がびしょ濡れ。これまで私は、防水シューズを持たず、普段のライディングシューズに防水ブーツカバーを組み合わせる方法で雨天ツーリングを乗り切ってきました。
しかし限界を感じ、選んだのがRSタイチの防水ライディングシューズ「DRYMASTER アローシューズ」です。
この記事では、実際のツーリング使用で分かった防水・防風性能、サイズ選びの落とし穴を正直にレビューします。なお本記事では、一般的な防水ライディングシューズとの単純比較ではなく、私がこれまで使用してきた「防水ブーツカバー運用」との違いという視点で評価しています。
結論:このシューズはこんな人向け
| タイプ | 評価 |
|---|---|
| 冬・雨でもツーリングに行く人 | ◎ |
| サイズ選びを妥協しない人 | ◎ |
| 長距離ツーリングが多い | ◎ |
| 夏メイン・軽さ重視 | × |
| 晴天時だけのライディング | × |
晴れの日しか走らない人には不要。それでも走る人には、確実に価値があるシューズです。
※ツーリング頻度が月1以上なら、防水シューズは”必須装備”です。
逆に言えば、上記に当てはまらない人は無理に選ぶ必要はありません。
※注意:このシューズはサイズが小さめです。詳細は後述しますが、普段より1cm上を前提に読んでください。
目次
DRYMASTER アローシューズの基本スペック

このシューズが目指したもの
RSタイチ DRYMASTER アローシューズは、天候に左右されないツーリングをコンセプトに開発された防水ライディングシューズです。メッシュシューズのような通気性ではなく、防水性・防風性・安全性に特化しています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 防水システム | DRYMASTER防水ブーティ |
| フィッティング | BOAクロージャーシステム |
| プロテクター | つま先・アウトサイド・ヒール・くるぶし |
| 価格帯 | 19,800円前後 |
■ RSタイチ DRYMASTER アローシューズ
◎ 防水・防風性・BOAシステム搭載
防水ブーツカバー運用とDRYMASTERの違い
なぜ防水シューズに切り替えたのか
防水ブーツカバーは「濡れない」だけなら有効です。しかし実際に使い続けると、以下の不満がありました。
防水ブーツカバーの問題点
- 装着が面倒で、突然の雨に対応しにくい
- 走行中にずれる、破れる
- 風を通すため足先が冷える
- ペダル操作の感覚が鈍る
DRYMASTER アローシューズに変えて分かったこと
DRYMASTER アローシューズは、「濡れない」だけでなく「冷えない」「ズレない」「操作感が変わらない」という点で、根本的に快適さが違いました。
特に高速走行時の防風性能は、ブーツカバーでは絶対に得られない快適さです。天候を気にせずツーリングに出られるようになったのは、このシューズに変えた最大のメリットです。
つまり、防水ブーツカバーは「応急処置」。DRYMASTERは「最初から雨天を想定した装備」です。
結果的に、ブーツカバーを何度も買い替えるより、最初から防水シューズを買った方が安く済みました。
BOAシステムの実力
靴紐が消えた世界
従来の靴紐やマジックテープを完全に排除し、ダイヤル操作のみで着脱とフィット調整が完結します。
BOAシステムのメリット
- ダイヤルを回すだけで瞬時にフィット感調整
- 走行中に緩むことがない
- 休憩時はダイヤルを引くだけで即リリース
- シフトペダルに靴紐が引っかかる危険性ゼロ
特に、グローブをしたまま着脱できる点は、冬ツーリングでは想像以上に楽です。
一度BOAシステムを体験すると、もう従来のシューズには戻れません。SA休憩での着脱が圧倒的に楽になりました。
使用されているワイヤーは航空機レベルの49本ステンレス製。スノーボード、スキー、ゴルフなど様々な分野で実績があります。
なお、BOAシステムはパーツ単位で交換可能なため、万一の故障でも修理対応ができます。
実走レビュー:防水・防風・防寒の本音

最初は靴が堅めですが、1〜2回で慣れます。ペダル操作のフィーリングは良好で、繊細なクラッチワークも問題なし。
防水性:DRYMASTERの実力(4.5/5.0)
結論:小雨なら完璧、本降りでも浸水なし
伊豆半島一周ツーリングで大雨に遭遇しましたが、靴の中は無事でした。
⚠️ 注意点
パンツの裾が短いと上から水が入ります。雨具の裾をシューズの上からかぶせるように着用してください。
防風性:冷たい風を完全シャットアウト(4.8/5.0)
結論:高速走行でも足元が冷えない
秋冬の早朝・夕方ライディングで特に実感。足先が冷えないため、長距離でも集中力が切れません。
防寒性:冬場は追加対策が必要(3.5/5.0)
結論:中厚手ソックス必須、真冬はカイロも
薄手ソックス1枚では物足りません。ただし防風性が高いため、普通のライディングブーツより暖かいです。
富士五湖一周での体験
中厚手ソックス+このシューズで、朝の冷え込みでも足元の冷えをほとんど感じませんでした。
正直なところ、真夏の使用はおすすめしません。蒸れます。
⚠️【警告】サイズ選びで失敗しない方法
レビュー評価が割れている原因の8割はサイズミスです
ただし、サイズさえ正しく選べば、防水・防風性能に不満を感じることはありません。
DRYMASTER アローシューズは「ワンサイズ上を選ばないと後悔する」タイプのシューズです。
私は普段と同じサイズを購入し、ツーリング先で後悔しました。
実際、通販レビューを見ても低評価の多くは「防水性能」ではなく「サイズが小さい」という内容です。
サイズ選びさえ間違えなければ信頼できる一足です
▶ サイズ・価格をチェックする(Amazon)サイズ選びの鉄則
🔴 重要
普段のサイズ + 1.0cm を選ぶ
具体例
- 普段26.5cm → 27.5cm を選ぶ
- 普段27.0cm → 28.0cm を選ぶ
なぜ大きめが必要なのか
このシューズは伸びにくい素材を使用しているため、サイズ感がかなりタイトです。
| シーン | 影響 |
|---|---|
| 長時間ライディング | 指先への圧迫が疲労につながる |
| 休憩時・観光 | 歩くたびに指先が痛む |
| 冬場の厚手ソックス | そもそも履けない |
購入前にできること
- 可能であれば実店舗で試着
- 試着時は実際にツーリングで履くソックスを持参
- 店内を少し歩いて、指先に圧迫感がないか確認
「普段サイズで大丈夫だろう」という判断は、このシューズでは失敗します。
サイズ選びを間違えると、防水性能以前に「履かなくなる」可能性があります。
サイズ選びさえ間違えなければ、冬ツーリングでは非常に信頼できる一足です。
総合評価と購入判断
スコア評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 防水性 | ★★★★★ 4.5 |
| 防風性 | ★★★★★ 4.8 |
| 着脱性(BOA) | ★★★★☆ 4.2 |
| 防寒性 | ★★★☆☆ 3.5 |
| コスパ | ★★★★☆ 3.8 |
| 総合 | ★★★★☆ 4.2 |
※サイズ選びを正しく行えば評価はさらに上がります
良い点
✅ BOAシステムで瞬時に着脱・フィット調整
✅ DRYMASTERの高い防水性能
✅ 走行中の冷たい風を完全シャットアウト
✅ 適所配置のプロテクターで安全性確保
✅ リフレクターで視認性向上
改善点
❌ サイズが小さめの作り(要注意)
❌ 冬場は追加の防寒対策が必要
❌ 価格がやや高め
最終結論
RSタイチ DRYMASTER アローシューズは、「冬や雨でも走るツーリング派」のためのシューズです。
軽さや通気性を求める人には向きません。しかし、防水・防風・安全性を優先したいなら非常に信頼できます。
価格はやや高めですが、機能性と耐久性を考えれば十分な価値があります。天候を理由にツーリングを諦めたくない人にとって、このシューズは確実に武器になります。
最後に一つだけ
サイズは必ず普段より1cm大きめを選んでください。
これだけで満足度が大きく変わります。
なお、夏場の通気性や軽さを最優先するなら、ELF シンテーゼ16のようなメッシュ系シューズの方が明確に快適です。
本記事のDRYMASTERは「全天候用」、シンテーゼ16は「夏専用」。用途が違うだけで、優劣の話ではありません。
DRYMASTERを「冬・雨用」、シンテーゼ16を「夏用」として使い分けるのが、最も快適でした。正直、この2足があれば一年間シューズで悩むことはなくなります。
▶ ELF シンテーゼ16徹底レビュー(夏用ライディングシューズ比較)
この記事が、あなたのツーリングをより快適で安全なものにする一助となれば幸いです。