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⚠️ 重要な注意事項

ただし、以下のポイントだけは絶対に守ってください:

✅ ブレーキディスクに直接工具を当てない(傷つくと制動不良)
✅ 作業後は必ずペダルを5〜10回踏む(忘れると最初のブレーキが効かず危険)
✅ 不安があれば専門店へ(無理は禁物)


ジクサー250のリアブレーキパッド、今すぐ点検を

スズキ ジクサー250のリアブレーキパッドは、残量2mm以下になると交換が必要です。放置すると制動距離が伸びるだけでなく、ブレーキディスクまで損傷し、修理費が高額になります。

パッド残量2mm以下なら、今日交換してください。

この記事では、リアキャリパーを外さずにできる簡単なブレーキパッド交換手順を、初心者が詰まりやすいポイントと合わせて解説します。


この記事でわかること

  • リアブレーキパッド交換の具体的な手順(写真付き)
  • 失敗すると致命的になるポイント/ならないポイント
  • 必要な工具(最低限版/余裕がある人向け)
  • キタコ SBS 675RQの実走レビュー(弱点も正直に記載
  • 作業後の確認方法とトラブル対処法

関連記事: ジクサー250フロントブレーキパッド交換記事



目次

リアブレーキパッドの交換時期と放置リスク


交換が必要な4つのサイン

  1. パッド残量が2mm以下(目視で確認可能)
  2. ブレーキペダルの踏み込み量が増えた
  3. 後方から「キーキー」「ゴー」という異音
  4. 走行距離20,000〜25,000km到達(目安)

放置すると起こる問題

  • 制動距離の延長
  • ブレーキディスクの損傷(修理費が高額)
  • 異音と振動

一般的な公道走行では、リアブレーキも安全な制動に重要な役割を果たします。



必要な工具と消耗品|2段階で紹介


【最低限これがあればOK】

工具名用途参考価格
ラジオペンチ割ピン取り外し約1,500円
グリスパッドピン塗布約1,000円
紙やすり(#40〜#80)パッド面取り約300円


【余裕があれば揃えたい】

  • ピストン押し戻しツール(デイトナ):約1,800円
    ※手でも戻せますが、あると楽

フジ矢 マイクロラジオペンチ

割ピンの取り外しに最適。細かい作業がしやすい。

今回は最低限の工具で作業できますが、今後もDIY整備を続けるなら、最初に揃えるべき工具があります。
バイクメンテナンスの基本|初心者が揃えるべき工具



おすすめブレーキパッド|弱点も正直に記載

※以下は、実際に使用して問題がなかった製品です。純正指定ではないため、最終判断は自己責任でお願いします。


🏆 キタコ SBS ブレーキパッド 675RQ(今回使用)

おすすめポイント:

  • カーボン材配合で制動コントロール性が良好
  • ブレーキ鳴きが少ない
  • 価格は約3,500円
  • 耐久性が高い

実走インプレッション(正直評価):

良い点

  • 体感上、純正よりもしっかり効く印象
  • 低速時の繊細なコントロールがしやすい
  • 雨天でもウェット性能が安定

弱点

  • 初期制動は穏やかなので、スポーツ走行では物足りない人もいる

こんな人におすすめ: 街乗りツーリング中心で、コントロール性重視の人



【写真で確認】ジクサー250リアブレーキパッド交換の完全手順

作業時間: 初心者でも1時間前後を見ておけば安心
難易度: ★★☆☆☆(キャリパー脱着なしで比較的簡単)


作業前の準備

  • 平坦で安定した場所を確保
  • エンジンが完全に冷えていることを確認
  • 作業用手袋とライトを用意(リア周りは暗い)
  • センタースタンドがない場合は、車体が動かないよう固定


STEP 1|割ピンの取り外し

パッドピンを固定している割ピンをラジオペンチで取り外します。

ポイント:

  • 長期間使用していると変形・固着している
  • ペンチで少しずつ伸ばしながら引き抜く
  • 錆びている場合はCRC 5-56を使用

[写真: 割ピンを伸ばして抜く様子]



STEP 2|パッドピンを抜く

割ピンを外したら、パッドピンを引き抜きます。

⚠️ 重要: パッドピンはチェーン側にしか抜けません。反対側に無理に引くと曲がるので注意。



STEP 3|古いブレーキパッドの取り外し

パッドピンを抜いたら、古いブレーキパッドを取り外します。

チェックポイント:

  • パッド残量を確認(2mm以下なら限界)
  • ディスクに深い傷や段差がないか点検

[写真: 摩耗したパッドの状態]



STEP 4|ピストンを押し戻す【最重要】

新品のパッドは厚みがあるため、ピストンを押し戻してスペースを確保します。

⚠️ 絶対にやってはいけないこと:
ブレーキディスク(ローター)に直接マイナスドライバーなどを当てないこと!

ディスクに傷がつくと制動不良の原因になります。

正しい方法:

  1. 古いパッドを当て木として使用
  2. ピストン押し戻しツールまたは手で、ゆっくりと押し戻す
  3. 無理な力をかけず、少しずつ均等に

ここは失敗してもリカバリー可能: ピストンが完全に戻らなくても、少しずつ押せば大丈夫です。



STEP 5|シムの移植【忘れるとブレーキ鳴き発生】

古いパッドに貼ってあるシムを、新品パッドに移植します。

[写真: シムを剥がす様子]

シムを忘れると: ブレーキ鳴きの原因になります。必ず移植してください。



STEP 6|パッドの面取り作業

新品パッドの角を紙やすり(#40〜#80)で軽く削ります。

面取りの効果:

  • ブレーキ鳴き防止
  • パッドの当たりがソフトになる

やり方: 角を軽く数回削る程度でOK。



STEP 7|パッドピンにグリスを塗布

パッドピンに薄くグリスを塗布します。

ポイント: 塗りすぎ禁物。薄く均一に。



STEP 8|新品パッドの組み付け

シムを装着した新品パッドを、キャリパーに挿入します。

確認事項:

  • パッドの向きが正しいか
  • シムがずれていないか


STEP 9|パッドピンと割ピンの取り付け

パッドピンを差し込み、新しい割ピンで固定します。

ジクサー250のリアブレーキのパッドピンは割りピンでロックする構造なので、ピンを奥まで差し込み、割りピンを通してロック完了です。

ポイント: 割ピンはしっかり曲げて、抜けないように固定。



STEP 10|ブレーキペダルを踏んでピストンを押し出す【忘れると事故に直結】

⚠️ この作業を忘れると、最初のブレーキが「完全に効かない」状態になります。実際に転倒事故が起きやすいポイントなので必ず実施してください。

ピストンを押し戻したことで、パッドとディスクの間に隙間ができています。

手順:

  1. ブレーキペダルを5〜10回ゆっくり踏む
  2. 最初はスカスカの感触(これは正常)
  3. 徐々に硬くなり、通常の感触に戻る

ここで異常を感じたら即中断: ペダルが戻らない、極端に硬い場合は作業ミスの可能性があります。専門店に相談してください。



失敗しても致命的にならないポイント/なるポイント


✅ これは失敗してもリカバリー可能

  • ピストンが完全に戻らない → 少しずつ押せば大丈夫
  • パッドの向きを間違える → 組み直せばOK
  • グリスを塗り忘れる → 次回のメンテナンス時に対応

❌ これは即中断・専門店へ

  • ブレーキディスクに深い傷をつけた → ディスク交換が必要
  • ブレーキフルードが大量に漏れた → エア混入の可能性
  • ペダルを踏んでも感触が戻らない → 組み付けミスの可能性

ここを壊すとレッカーが必要: ブレーキフルードラインを損傷した場合は、走行不可能になります。



交換後の確認作業|安全チェックリスト


✅ 液漏れチェック

ピストン周辺からブレーキフルードが漏れていないか目視確認。

漏れがある場合は、絶対に走行せず、専門店で点検を受けてください。


✅ 試運転での確認

確認項目正常な状態異常時の対応
ブレーキの効き適切な制動力再度取り付け確認
異音静かな作動音パッド位置・シム確認
ペダルフィール適度な硬さエア抜き検討
引きずりスムーズな回転ピストン確認

試運転の注意点:

  • 最初の100km程度は慣らし運転を心がける
  • 急ブレーキは避け、徐々に制動力を確認
  • 安全な場所で低速から制動テストを実施


よくある質問とトラブル対処法

パッド交換後にキーキー音がする
一度パッドを外して、シムの装着と面取りを確認してください。また、慣らし運転(100〜200km)で音が収まることもあります。

ブレーキペダルがスカスカになった
ペダルを5〜10回踏んでパッドを押し付けることで解消されます。それでも改善しない場合は、エアが混入している可能性があるため、専門店でエア抜きが必要です。

ピストンが押し戻せない
原因
  • ピストンの固着
  • ブレーキフルードリザーバーの液量が満タン
  • 原対処法:
  • ピストン押し戻しツールを使用
  • ブレーキフルードリザーバーの液量が満タン
  • ダメなら専門店へ

    作業中にブレーキフルードがこぼれた
    緊急対応
    ブレーキフルードは塗装を侵す性質があるため、すぐに水で洗い流してください。
    大量にこぼれた場合は、ブレーキフルードの補充とエア抜きが必要です。

    パッド交換後、走り出して大丈夫?

    最初は低速で:まずは住宅街など安全な場所で
    強く踏まない:軽くブレーキをかけて効きを確認
    徐々に負荷を上げる:問題なければ通常走行へ

    一定周期で異音がなっている
    対処法:
    ブレーキの引きずりを起こしている可能性があるので、ピストンの揉み出しが必要になります


    作業時の安全上の注意点


    重要な安全事項

    ✅ 作業は平坦で安定した場所で行う
    ✅ エンジンが完全に冷えてから作業開始
    ✅ センタースタンドがない車両は、車体が動かないよう固定
    ✅ ブレーキフルードの取り扱いに注意(塗装を侵す)
    ✅ 作業後は必ず試運転で動作確認
    ✅ 不安がある場合は専門店に依頼


    リア作業特有の注意点

    作業姿勢: 長時間しゃがんだ姿勢になるため、適宜休憩を取る
    照明確保: 車体下部は暗いため、ライトを用意すると作業しやすい
    工具の落下防止: 下から上への作業となるため、工具の落下に注意
    マフラーの位置: 熱くなっている可能性があるため、接触に注意



    まとめ|残量2mm以下なら今すぐ交換を


    作業時間: 初心者でも1時間前後
    難易度: キャリパー脱着不要で初心者OK
    失敗しやすい点: ディスクに工具を当てる・ペダル踏み忘れ


    ジクサー250のリアブレーキパッド交換は、キャリパーを外さずにできる比較的簡単なDIY整備です。ただし、ディスクへの傷つけペダル踏み忘れだけは絶対に避けてください。


     パッド残量2mm以下なら、今日交換してください 

    放置すると制動距離が伸びるだけでなく、ブレーキディスクまで損傷します。


     おすすめブレーキパッド 

    今回使用したキタコ SBS 675RQは、街乗りツーリング中心の人に最適です。初期制動は穏やかですが、コントロール性とブレーキ鳴きの少なさが魅力。価格も約2,500円とコスパ良好。

    スポーツ走行メインの人は、デイトナ ゴールデンパッドXの方が踏み始めの鋭さがあるので、そちらも検討してください。


     不安があれば専門店へ 

    自分でメンテナンスすることで工賃は節約でき、愛車への理解も深まります。しかし、少しでも不安を感じたら迷わず専門店に相談してください。無理は禁物です。

    ブレーキは「走るため」ではなく、「無事に帰るため」の部品です。


    関連記事|ジクサー250のDIY整備と安全メンテナンス

    安全で楽しいバイクライフを!

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