
いよいよバイクシーズンの到来!でもキーをひねってもエンジンがかからない…そんな経験はありませんか?
冬場はバイクに乗らない方が多く、春になっていざ乗ろうとした時に「バッテリーが弱っている」というトラブルが頻発します。実際に私も今年の冬はあまり乗れておらず、シーズン開始時にエンジンのかかりが悪くなっていました。長期間使用していないバッテリーは自己放電で弱っていることが多いのです。
この記事では、バイクシーズン前のバッテリートラブルを未然に防ぐための点検方法と、万が一弱っていた場合の対策、そして今後のトラブル防止法を詳しく解説します。シーズン初日にガレージで頭を抱えることのないよう、今からしっかり準備しましょう!
目次
シーズン前バッテリートラブルの原因
バイクシーズン開始時にエンジンがかからないという経験は、多くのライダーが直面する問題です。なぜこのようなトラブルが起きるのでしょうか?
主なバッテリートラブルの原因
【自己放電の進行】
【低温によるダメージ】
【電装品の消費】
【経年劣化の進行】
バイクシーズン開始の2週間前には必ずバッテリーチェックを行いましょう。
問題があった場合の対処時間を確保できます。これだけで多くのトラブルを未然に防げます。

バッテリートラブルの兆候
以下の症状が見られたら、バッテリーの状態を確認すべきサインです
バッテリー状態の確認方法
バッテリー電圧をチェック
バイクのバッテリー電圧は以下の値が目安です
- 【良好な状態】 12.5〜12.8V
- 【要充電】 12.0〜12.4V
- 【要交換検討】 12.0V未満

実際に私のバイクでも電圧チェックしたところ、電圧が下がっていました。
外観チェック
電圧だけでなく、以下の点も確認しましょう
- バッテリーケースの膨らみやひび割れ
- 端子部分の腐食や緩み
- 液漏れの痕跡(MFバッテリー以外)
弱ったバッテリーの復活方法
バッテリーの充電方法は主に2つあります
充電器を使用する
- 確実に回復が期待できる方法
- バイクに乗れない状態でも充電可能
- 様々な充電モードから選択可能
ランニングによる充電
- バイクに乗ることでバッテリーを充電
- 30分以上の連続走行が効果的
- バッテリーが著しく弱っている場合は効果が限定的
充電器を使った正しい充電手順
私が実際に使用している充電器と手順を紹介します
必要な道具
バッテリー充電器
自動充電制御機能付きがおすすめ(私はセルスター DRC-300AMZを使用)
バイク専用車両ケーブル
一度取り付けると簡単に充電できるようになる

充電の手順
【1.準備】
換気の良い場所で作業する
【2.バッテリーへのアクセス】
専用ケーブルがあればシートを外さずに済みます



【3.接続】
専用ケーブルをプラス側から接続
動作確認をしてから元に戻す


【4.充電モードの設定】
急速充電はバッテリーに負担をかけるため、通常充電がおすすめ

【5.充電完了の確認】

シーズン中のトラブル予防策
せっかく充電したバッテリーを、シーズン中にトラブルなく使い続けるためのポイントを紹介します
日常的なトラブル予防策
- 【定期的な走行】 週に1回以上は30分程度の連続走行を心がけましょう。短距離走行だけだと充電不足になりがちです。特に通勤や買い物だけの利用は要注意です
- 【バッテリーに優しい乗り方】 渋滞時の頻繁なアイドリングや短距離での電装品多用はバッテリーに負担をかけます。
- 【電装品の賢い使用】 エンジン停止中のハイビームやグリップヒーター使用は最小限に。特にUSB充電器などのアクセサリーは、エンジン停止後は電源を切るよう心がけましょう。
定期点検のポイント
- 【月1回の端子チェック】 端子の緩みや腐食は電装系トラブルの原因になります。月に1回は端子の状態を確認し、必要に応じて清掃しましょう。
- 【長距離ツーリング前の電圧確認】 旅先でのトラブルを避けるため、長距離ツーリング前には必ず電圧チェックを。12.5V以下なら事前充電が安心です。
あるライダーは毎週末の長距離ツーリングの前に電圧チェックを習慣にしています。
一度、電圧が低めだったため出発前に充電したところ、山間部での突然のトラブルを未然に防げたとのことです。
次のオフシーズンに向けた事前対策
楽しいバイクシーズンの間にこそ、次のオフシーズンに向けた対策を始めましょう。来シーズンのスタートをスムーズにするための事前準備が重要です
長期保管前の準備
- 【フル充電してから保管】 バッテリーは40〜60%程度充電した状態が理想的です。完全放電状態で保管すると回復不能になる恐れがあります。
- 【バッテリー取り外しの検討】 3ヶ月以上使用しない場合は、バッテリーの取り外しを強くおすすめします。取り外したバッテリーは室内の涼しく乾燥した場所で保管しましょう。
- 【端子保護の徹底】 バッテリーを取り外さない場合は、少なくともマイナス端子を外し、絶縁処理をしておきましょう。これだけでも自己放電を大幅に抑えられます
オフシーズン中のケア
- 【定期的な補充電プログラム】 取り外したバッテリーでも1〜2ヶ月に一度は充電器で補充電を行いましょう。バッテリーメンテナー(フロート充電器)があればさらに理想的です。
- 【保管環境の管理】 バッテリーの理想的な保管温度は10〜20℃。極端な高温・低温を避け、直射日光の当たらない場所で保管しましょう。
シーズン終了前の最終ライドでは、40分以上の連続走行をすることで、バッテリーを良い状態で保管開始できます。
さらに保管前に専用充電器で充電すれば、次のシーズンのスタートがよりスムーズになります。
こんなときは交換のサイン
以下の場合は、充電しても根本的な回復は見込めないため、バッテリー交換を検討しましょう
おすすめのバッテリーメーカー
バッテリー交換の際は、信頼性の高いメーカー製品がおすすめです
GSユアサ (GS YUASA)
多くのバイクメーカーが純正採用
信頼性と耐久性に優れた日本製
MotoBatt(モトバット)
革新的なバッテリーテクノロジー
独自の端子デザインで取り付けが容易
SHORAI(ショーライ)
軽量で高性能なリチウムイオンバッテリー
寿命が長く自己放電が少ない
youtube
まとめ:トラブル知らずのバイクライフのために
バイクシーズン前のバッテリー点検と適切なメンテナンスで、トラブルなくバイクライフを楽しみましょう。特に以下のポイントを押さえておくことが大切です
ひと昔前に比べてバッテリー充電器は安くなってきています。一つ持っておくことで、突然のトラブルを予防できるだけでなく、バッテリー寿命を延ばすことができます。長い目で見れば、充電器への投資はバッテリー交換費用の節約につながるのです。
いざというときにエンジンがかからず焦るよりも、事前の準備で安心してシーズンを迎えましょう。バイクに乗る楽しさを最大限に味わうためにも、バッテリーメンテナンスは欠かせません!
あなたのバッテリートラブル体験・対策法は?
コメント欄で、あなたが経験したバッテリートラブルやその解決方法、予防策などをぜひ教えてください。ライダー同士の情報共有が、より良いバイクライフにつながります!