0 0
Pocket

Read Time:17 Minute, 41 Second

目次

はじめに:バイク用エンジンオイルの重要性

大型バイクのエンジンは、自動車と比べて非常に過酷な条件下で動作しています。高回転、高温、そして限られた冷却システムという環境の中で、エンジンオイルは単なる潤滑剤以上の役割を担っているのです。適切なエンジンオイルの選択は、あなたの愛車の性能と寿命に直接影響します。

私は6R時代から様々なエンジンオイルを試してきましたが、その経験から得た知識と、最新の情報を合わせてご紹介します。この記事では、大型バイク(400cc以上)に焦点を当て、最適なエンジンオイルの選び方とおすすめ製品をご紹介します。


大型バイクに適したエンジンオイルの選び方

大型バイク用のエンジンオイルを選ぶ際に考慮すべき重要なポイントは以下の通りです

  • 1
    粘度規格(SAE) 10W-40や10W-50など、走行環境に合った粘度を選ぶ
  • 2
    品質規格(API/JASO) API SN以上、JASO MA/MA2などバイク専用の規格に適合しているもの
  • 3
    ベースオイルの種類 鉱物油、半化学合成油、全化学合成油から用途に応じて選択
  • 4
    添加剤 摩擦調整剤、酸化防止剤、清浄分散剤など特殊な添加剤の配合
  • 5
    使用環境 街乗りメイン、ツーリング、サーキット走行など使用状況に合わせる
  • 6
    メーカー推奨 バイクメーカーが推奨する規格に合致しているか確認


粘度について理解しよう

エンジンオイルの粘度表示(例:10W-50)は、オイルの流動性を示す重要な指標です

【最初の数字(例:10W)】
低温時の粘度を示します。数字が小さいほど低温時の流動性が高く、冷間始動性が良好です。
【後の数字(例:50)】
高温時(100℃)の粘度を示します。数字が大きいほど高温時の油膜が強く、エンジン保護性能が高まります。

大型バイクの場合、特に高回転・高負荷がかかるため、10W-4010W-50のような比較的高粘度のオイルが一般的です。個人的には、タンク内温度が100℃を超えるような高負荷走行を行う場合、10W-50のような高温時粘度の高いオイルをお勧めします。

車用の5W-30などの低粘度オイルは、大型バイクの過酷な環境には適していないことが多いです。特にサーキット走行や高回転域を多用する場合は、油膜切れによるエンジンダメージのリスクがあります


おすすめエンジンオイル12選

様々な走行スタイルや予算に合わせた、大型バイク向けの高品質エンジンオイルを10種類厳選しました。初心者からベテランまで、すべてのライダーに参考になる情報をお届けします

Kawasaki Vent Vert 10W-50「冴強」

価格帯: 20Lペール缶 約30,000円 / 4L 約5,000円 / 1L 約1,500円

特徴

  • 全化学合成油
  • SAE: 10W-50
  • JASO: MA2
  • API: SM
  • 高温・高負荷時に強靭な油膜特性
  • 優れた酸化安定性能
  • クリーンな排気と環境性能

こんな人におすすめ

  • エンジンが熱的に厳しい環境で使用する方
  • エンジンノイズや振動の低減を求める方
  • シフトショックを和らげたい方
  • 外気温が高く、水温・油温の上昇が早い季節に使用する方

代表性状

密度(15℃) 0.856kg/m3
動粘度 40℃ 114mm2/s
動粘度 100℃ 17mm2/s
粘度指数 166
流動点 -39℃
引火点 255℃

個人的な使用感

Kawasaki車以外でも問題なく使用できます。夏場は125ccのGROMにも入れていましたが、冬場の小排気量車には不向きです。冬季に小排気量車に使用すると回転数が極端に落ち、電装品に不具合が発生することがありました。125cc以下のバイクには10W-30程度がおすすめです。

高価格帯のモチュールに比べてコストパフォーマンスが良く、高粘度を求める方には絶対おすすめです!

Kawasaki Vent Vert 10W-40「冴速」

価格帯: 20Lペール缶 約28,000円 / 4L 約4,800円 / 1L 約1,400円

特徴

  • 全化学合成油
  • SAE: 10W-40
  • JASO: MA2
  • API: SM
  • スムーズなシフトフィーリング
  • 低温から高温まで安定した粘度特性
  • 優れた酸化安定性と清浄性

こんな人におすすめ

  • ストリートからワインディングまで幅広く楽しむ方
  • 一年を通して安定した性能を求める方
  • スムーズなシフトチェンジを重視する方
  • バランスの取れた性能を求める方

代表性状

密度(15℃) 0.850kg/m3
動粘度 40℃ 90mm2/s
動粘度 100℃ 14.5mm2/s
粘度指数 168
流動点 -42℃
引火点 248℃

個人的な使用感

「冴強」の兄弟品で、より汎用性の高い粘度設定となっています。特にシフトフィーリングが滑らかで、街乗りからスポーツ走行まで幅広いシーンに対応します。「冴強」と比較すると低温時の始動性に優れ、オールシーズン使用できる点が魅力です

コストパフォーマンスが高く、デイリーユースに最適なオイルといえるでしょう

MOTUL 7100 4T 10W-40

価格帯: 4L 約10,000円 / 1L 約2,800円

特徴

  • 100%化学合成油(エステルテクノロジー)
  • SAE: 10W-40
  • JASO: MA2
  • API: SN
  • 優れた耐摩耗性
  • 卓越したシフトフィーリング
  • 高温安定性に優れる

こんな人におすすめ

  • スポーツ走行を楽しむライダー
  • 高回転域を多用する方
  • クラッチフィーリングを重視する方
  • 欧州車のオーナー

個人的な使用感

バイク乗りの間で最も人気の高いオイルの一つです。価格は高めですが、その分性能は確かです。特にシフトフィーリングの良さとエンジン音の静粛性が印象的でした。レーシングからストリートまで幅広いシーンで活躍するオールラウンダーです。

価格が高いため、頻繁にオイル交換をする方には少し負担が大きいかもしれません。それでも「一度使うと戻れない」と言われるほどの品質です。

MOTUL 300V Factory Line 10W-50

価格帯: 4L 約12,000円 / 1L 約3,200円

特徴

  • 100%化学合成油(エステルテクノロジー)
  • SAE: 10W-50(他に15W-50、5W-40などのグレードあり)
  • JASO: MA2
  • API: SN+
  • レース用に開発された最高峰オイル
  • 極めて高い耐熱性と耐摩耗性
  • 卓越したエンジン保護性能と出力特性

こんな人におすすめ

  • サーキット走行を積極的に行う方
  • 最高峰の性能を求めるライダー
  • レース参加者
  • 高出力エンジンを搭載したスーパースポーツユーザー

個人的な使用感

モチュールのフラッグシップモデルで、文字通り「最高峰」の性能を誇ります。価格は非常に高いですが、その性能は他の追随を許しません。特に高回転・高負荷時のエンジン保護性能は圧倒的で、サーキット走行時の安心感が違います。

エンジン音の静粛性も向上し、シフトフィーリングも滑らかになります。一般道での使用はオーバースペックと言えますが、「最高のオイル」を求める方には間違いなくおすすめです。なお、エンジンの状態や使用条件によっては「出力向上」を体感できる場合もあります。

SUZUKI ECSTAR R9000 10W-40

価格帯: 1L 約2,000円

特徴

  • 100%化学合成油
  • SAE: 10W-40
  • JASO: MA2
  • API: SN
  • スズキレーシングの技術を反映
  • 優れた耐熱・耐摩耗性
  • スムーズなシフトフィーリング

こんな人におすすめ

  • GSX-R等のスポーツバイク愛好家
  • バランスの取れた性能を求める方
  • メーカー純正にこだわる方

個人的な使用感

スズキの最高峰オイルで、特にGSX-Rシリーズとの相性が抜群です。100%化学合成油ながら価格は比較的リーズナブルで、コストパフォーマンスも良好。エンジンの静粛性が向上し、高回転時のスムーズさも感じられます。

特に注目すべきは冷間始動時の滑らかさで、朝一の始動がとても快適になります。また、長期間使用しても性能の低下が少なく、安定した性能を発揮する点も魅力です。モチュールなどの高級輸入オイルと比較しても遜色ない性能を持っています。

Shell Advance Ultra 10W-40

価格帯:1L 約3,100円

特徴

  • 100%化学合成油
  • SAE: 10W-40
  • JASO: MA2
  • API: SN
  • シェルのPurePlus テクノロジー採用
  • 天然ガスから生成される高純度ベースオイル
  • 優れた低温流動性と高温安定性

こんな人におすすめ

  • 幅広い温度条件下で走行する方
  • ロングツーリングを楽しむライダー
  • 世界的メジャーブランドを信頼する方
  • コストパフォーマンスを重視する方

個人的な使用感

シェルのフラッグシップモデルで、特殊な天然ガス由来の合成プロセスで作られた高純度ベースオイルを使用しています。一般的な鉱物油ベースの製品と比較して不純物が少なく、エンジン内部の汚れが付きにくいのが特徴です。

特に注目すべきは温度変化に対する安定性で、朝の冷間始動からツーリング中の高温域まで一貫した性能を発揮します。欧州車から日本車まで幅広いバイクに対応し、特にツアラーやアドベンチャーバイクとの相性が良好です。世界中で高い評価を得ているオイルです。

YAMALUBE RS4GP 10W-40

価格帯: 4L 約10,000円 / 1L 約3,400円

特徴

  • 100%化学合成油
  • SAE: 10W-40
  • JASO: MA2
  • API: SN
  • MotoGPの技術を反映
  • 優れたクラッチ性能
  • い温度範囲で安定した性能

こんな人におすすめ

  • ヤマハ車オーナー(他メーカーでも使用可能)
  • スポーツ走行を楽しむ方
  • クラッチフィーリングを重視する方
  • 一年を通して安定した性能を求める方

個人的な使用感

ヤマハの純正オイルですが、他メーカーのバイクにも問題なく使用できます。特にYZF-R1などの高回転型エンジンとの相性が良いです。モチュールと比較すると若干安価で、性能も引けを取りません。

クラッチの繋がりが非常に滑らかで、特にスポーツ走行時のコントロール性が向上します。ツーリングからサーキット走行まで幅広く対応できる優れたオイルです。

Castrol Power1 Racing 10W-50

価格帯: 20L 約25,000円 / 4L 約5,800円 / 1L 約2,000円

特徴

  • 100%化学合成油
  • SAE: 10W-50
  • JASO: MA2
  • API: SN
  • レースで培われた技術
  • Triple Response Technology採用
  • 優れた高温保護性能

こんな人におすすめ

  • スポーツバイクオーナー
  • サーキット走行を行う方
  • 高回転・高負荷走行が多い方
  • 価格と性能のバランスを求める方

個人的な使用感

カストロールの中でも特にレース指向のシリーズで、高回転での使用に適しています。10W-50という高粘度が特徴で、エンジンの保護性能は申し分ありません

価格もVent Vertやモチュールと比べるとリーズナブルで、コストパフォーマンスに優れています。サーキット走行を視野に入れている方や、夏場の高温環境下での走行が多い方におすすめです。

Honda Ultra G2 10W-40

価格帯: 20L 約23,000円 / 1L 約2,000円

特徴

  • 100%化学合成油
  • SAE: 10W-40
  • JASO: MA2
  • API: SN
  • Honda独自の添加剤配合
  • 優れた低燃費性能
  • 安定した粘度特性

こんな人におすすめ

  • Honda車オーナー(他メーカーでも使用可能)
  • 街乗りからツーリングまで幅広く使用する方
  • 燃費性能を重視する方
  • コストパフォーマンスを求める方

個人的な使用感

Honda純正オイルの中でも上位グレードで、安定した性能と信頼性が特徴です。特にCBRシリーズとの相性が良いですが、他メーカーのバイクでも問題なく使用できます。

純正オイルの安心感とリーズナブルな価格が魅力で、定期的なオイル交換を行う方にもおすすめです。特に激しい走行をしない一般的な使用条件であれば、必要十分な性能を発揮します。

Honda Ultra G2 10W-40

価格帯: 4L 約14,000円 / 1L 約2,700円

特徴

  • 100%化学合成油
  • SAE: 10W-50
  • JASO: MA2
  • API: SN
  • スイス製高品質オイル
  • 極めて高い熱安定性
  • 優れたせん断安定性

こんな人におすすめ

  • 欧州車オーナー(特にKTM、BMW、Husqvarna)
  • ハードな使用条件下でバイクを使う方
  • 高級オイルを求める方
  • サーキット走行を頻繁に行う方

個人的な使用感

スイスの老舗メーカーによる高品質オイルで、特に欧州車との相性が抜群です。価格は高めですが、その分性能は確かで、特に高温・高回転時の安定性は他の追随を許しません。

サーキット走行時の油温上昇も抑えられ、長時間の高負荷走行でも安定した性能を発揮します。コストは高いものの、「本物の性能」を求める方には納得のいくオイルです。

SILKOLENE Pro 4 10W-40

価格帯: 4L 約21,450円

特徴

  • 100%化学合成油
  • SAE: 10W-40
  • JASO: MA2
  • API: SN
  • イギリス製プレミアムオイル
  • レーシングテクノロジー搭載
  • 優れた耐熱性と酸化安定性

こんな人におすすめ

  • イギリス車オーナー(Triumph、Norton等)
  • レース志向の強いライダー
  • プレミアムオイルを求める方
  • クラッチフィーリングを重視する方

個人的な使用感

英国製の高品質オイルで、特にTriumphなどのイギリス車との相性が良いです。モチュールと同様にエステルベースながら、独特のフィーリングを持っています。

ラッチの繋がりが非常にスムーズで、特にスポーツバイクのギアチェンジが格段に向上します。価格は高めですが、「違い」を体感できるオイルの一つです。

elf MOTO4 ROAD 10W-40

価格帯: 4L 約5,800円 / 1L 約2,100円

特徴

  • 100%化学合成油
  • SAE: 10W-40
  • JASO: MA2
  • API: SN
  • フランス製高性能オイル
  • 優れた耐摩耗性
  • バランスの取れた性能

こんな人におすすめ

  • フランス車オーナー(特にKawasaki(旧仏エルフ時代)との相性も良い)
  • コストパフォーマンスを重視する方
  • 一般的な使用条件でバイクを使う方
  • 扱いやすいオイルを求める方

個人的な使用感

フランスの老舗メーカーelfのバイク用オイルで、かつてはKawasakiのワークスチームも使用していました。価格は比較的リーズナブルながら、安定した性能を発揮します。

特に注目すべきは長期間使用時の安定性で、交換インターバルが少し延びても性能低下が緩やかな印象です。モチュールほどの派手さはありませんが、信頼性の高い実力派オイルといえるでしょう。


季節によるオイル選びのポイント

季節によってオイルの選択を変えることで、エンジンの保護と性能を最適化できます。

夏場(高温期)

  • おすすめ粘度: 10W-40〜10W-50
  • 理由: 高温時の油膜保持力が重要
  • 注意点: 外気温が35℃を超えるような環境では、10W-50のような高粘度オイルがエンジン保護に有効

冬場(低温期)

  • おすすめ粘度: 5W-40〜10W-40
  • 理由: 低温時の流動性が重要
  • 注意点: 特に小排気量車では、冬場に高粘度オイル(10W-50など)を使用すると始動性や電装品に問題が発生することも

オールシーズン使用

  • おすすめ粘度: 10W-40
  • 理由: 幅広い温度範囲で安定した性能を発揮
  • 注意点: 極端な気候条件下では、季節に合わせた粘度選択が望ましい

サーキット走行時の注意点

  • 頻度: 一般走行より頻繁な交換(2〜3回のサーキット走行ごと)
  • チェック: 走行前後のオイルレベルと色のチェック
  • 温度管理: 可能であればオイル温度計の装着を検討


サーキット走行を考慮したオイル選び

サーキット走行は特にエンジンへの負担が大きいため、一般的な使用条件よりも頻繁な交換と適切な粘度選択が重要です。コストを重視する場合でも、少なくとも品質の良い化学合成油を選ぶことをおすすめします。レース参加や本格的なサーキット走行を行う場合は、MOTUL 300Vなどのレース用途向けオイルが最適でしょう。、街乗りやツーリングとは比較にならないほどエンジンに負荷をかけます。適切なオイル選びはエンジン保護のために必須です

サーキット走行向けオイルの条件

  • 高粘度:10W-50や15W-50などの高温時粘度が高いもの
  • 高品質ベースオイル:100%化学合成油が望ましい
  • 耐熱性・耐酸化性:高温での油膜切れを防ぐ性能
  • せん断安定性:高回転・高負荷時の粘度低下が少ないもの

サーキット向けおすすめオイル

  • MOTUL 300V Factory Line 10W-50/15W-50(最高峰の性能)
  • Kawasaki Vent Vert 10W-50「冴強」
  • Shell Advance Ultra 10W-40(コストパフォーマンス重視の場合)
  • Castrol Power1 Racing 10W-50
  • MOTOREX Power Synt 4T 10W-50

サーキット走行時のオイル管理

  • 頻度:一般走行より頻繁な交換(2〜3回のサーキット走行ごと)
  • チェック:走行前後のオイルレベルと色のチェック
  • 温度管理:可能であればオイル温度計の装着を検討
  • オイルクーラー:繰り返し高負荷走行を行う場合は装着を検討

サーキット走行前の準備

  • オイル量の確認:規定量の真ん中よりちょい上くらい
  • オイルフィルターの状態:目詰まりがないか確認、必要に応じて交換
  • 走行前のウォームアップ:エンジンとオイルを適切な温度まで上げる

サーキット走行後のケア

  • 冷却時間の確保:エンジン停止前にクールダウン走行
  • オイル状態のチェック:金属粉の混入や劣化の兆候がないか確認
  • 次回交換時期の計画:走行の過酷さに応じて早めの交換を検討


オイル交換の頻度とタイミング

適切なオイル交換は、エンジンの寿命を延ばし、最適な性能を維持するために不可欠です

一般的なオイル交換の目安

  • 距離: 3,000km〜5,000km
  • 期間:6ヶ月〜1年
  • 使用状況:過酷な使用条件下ではより頻繁に

交換が必要なサイン

  • オイルの色:黒く濁っている
  • エンジン音:常より大きい、メカノイズが結構気になり始めた
  • オイルレベル:過急激な減少
  • エンジンの反応:以前より鈍い

オイル交換時のポイント

  • フィルター交換:定期的なフィルター交換も重要(2回に1回程度)
  • 適量:取扱説明書に記載された量を入れレベルゲージを確認
  • 慣らし運転:交換後は穏やかな運転で慣らしを行い漏れを確認

タイプ別の交換頻度目安


スポーツバイク

  • 街乗り主体:3,000km〜4,000kmまたは6ヶ月
  • ワインディング頻繁: 2,500km〜3,500kmまたは4ヶ月
  • サーキット使用: 1〜3回のサーキット走行ごと

ネイキッド/ストリート

  • 一般使用:3,500km〜4,500kmまたは6ヶ月
  • 通勤専用: 4,000km〜5,000kmまたは6ヶ月
  • スポーツ走行混在: 3,000km〜4,000kmまたは4ヶ月

ツアラー/アドベンチャー

  • 通勤使用: 4,000km〜5,000kmまたは6ヶ月
  • ロングツーリング多: 3,000km〜4,000kmまたは4ヶ月
  • 過酷な環境(砂漠、高温等): 2,000km〜3,000kmまたは3ヶ月

季節の変わり目での交換

季節の変わり目、特に夏前と冬前はオイル交換の良いタイミングです。これにより、季節に適した粘度のオイルに切り替えることができ、エンジンを最適な状態に保つことができます

オイル交換の経済性

高品質なオイルは価格が高い傾向がありますが、エンジン保護性能が高く、結果的にエンジンの寿命を延ばします。定期的なオイル交換を行うことで、長期的には修理コストの削減につながり、結果的に経済的といえるでしょう


まとめ

大型バイクのエンジンオイル選びは、走行スタイル、季節、使用環境など多くの要素を考慮する必要があります。今回紹介した12種類のオイルはどれも高品質で信頼性が高く、用途に合わせて選ぶことをおすすめします。

個人的なおすすめをランキング形式でまとめると以下のようになります


総合的なバランス重視

1

Kawasaki Vent Vert「冴強」10W-50

バランス最高 全化学合成油 純正品
耐熱性
保護性
耐久性
コスパ
A+ 総合性能
A 耐久性
A+ 汎用性
バランス度: 極めて高い
2

MOTUL 7100 4T 10W-40

高バランス 全化学合成油 高品質
耐熱性
保護性
耐久性
コスパ
A 総合性能
A+ 耐久性
A 汎用性
バランス度: 非常に高い
3

YAMALUBE RS4GP 10W-40

オールラウンド 化学合成油 純正品
耐熱性
保護性
耐久性
コスパ
B+ 総合性能
A 耐久性
A 汎用性
バランス度: 高い

コストパフォーマンス重視

1

Kawasaki Vent Vert「冴速」10W-40

コスパ最高 化学合成油 純正品
約1,200円/L お買い得
コストパフォーマンス: 極めて高い
2

Shell Advance Ultra 10W-40

コスパ優秀 化学合成油 市販品
約1,350円/L 良コスパ
コストパフォーマンス: 非常に高い
3

elf MOTO4 ROAD 10W-40

コスパ良好 化学合成油 汎用性高
約1,450円/L 標準価格
コストパフォーマンス: 高い

サーキット走行重視

1

MOTUL 300V Factory Line 10W-50

サーキット最適 全化学合成油
サーキット適性: 極めて高い
2

MOTOREX Power Synt 4T 10W-50

サーキット向け 全化学合成油
サーキット適性: 非常に高い
3

Kawasaki Vent Vert「冴強」10W-50

サーキット対応 全化学合成油
サーキット適性: 高い

最も重要なのは定期的なオイル交換です。どんなに高品質なオイルでも、適切な交換を怠ればエンジン保護の効果は低減します。愛車と長く付き合うためにも、オイル管理は怠らないようにしましょう。

今回紹介したオイルの中から、自分のバイクや走行スタイルに合ったものを選んでみてください。また、メーカー推奨の規格に合致しているか確認することも忘れないでください。

皆さんのライディングライフが、適切なオイル選びによってさらに充実したものになることを願っています!


よくある質問

車用のオイルをバイクに使っても大丈夫ですか?
基本的にはおすすめできません。車用オイルはJASO MA/MA2規格に適合していないため、湿式クラッチを持つバイクでは滑りの原因になることがあります。また、バイク特有の高回転・高温環境に対応していない場合があります。
純正オイル以外を使うとメーカー保証は無効になりますか?
メーカーが指定する規格(API/JASO/SAE粘度)に適合していれば、一般的には保証は維持されます。ただし、メーカーによって方針が異なる場合があるため、取扱説明書や販売店で確認することをおすすめします。
オイル添加剤は使った方が良いですか?
高品質な化学合成油には必要な添加剤がすでに含まれているため、基本的には追加の添加剤は不要です。むしろ、バランスの取れた配合が崩れる可能性があるため、特別な理由がない限り使用は控えることをおすすめします。
新車の初回オイル交換はいつするべきですか?
一般的には500km〜1,000km走行後の早めの交換が推奨されます。慣らし運転中に発生した金属粉などをいち早く除去するためです。その後は通常の交換サイクルに移行します。
違うメーカーや粘度のオイルに変更する際の注意点はありますか?
異なるオイルに変更する際は、できるだけオイルを完全に抜き取ることをおすすめします。特に添加剤の組成が大きく異なるオイル同士の混合は避けるべきです。また、粘度を大きく変更する場合は、エンジンの状態をよく観察してください。
合成油と鉱物油の違いは何ですか?
合成油は人工的に合成された基油を使用し、鉱物油は原油から精製されます。合成油は高温安定性、低温流動性、清浄性が優れていますが、価格は高めです。鉱物油は価格が安く、古いエンジンとの相性が良い場合がありますが、性能面では合成油に劣ります。
高回転型エンジンに最適なオイルは?
高回転型エンジン(スポーツバイクなど)には、高温時の油膜保持力に優れた10W-50や15W-50などの高粘度の全化学合成油がおすすめです。MOTUL 300VやKawasaki Vent Vert「冴強」などが適しています。
オイルが減るのは問題ですか?
適度な消費は正常ですが、1,000km走行あたり100ml以上の減少は注意が必要です。特に高回転・高負荷走行後に大幅な減少がある場合は、エンジンの状態を確認してください。

Happy
Happy
0 %
Sad
Sad
0 %
Excited
Excited
0 %
Sleepy
Sleepy
0 %
Angry
Angry
0 %
Surprise
Surprise
0 %

Average Rating

5 Star
0%
4 Star
0%
3 Star
0%
2 Star
0%
1 Star
0%

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA