夏用バイクグローブの選び方|3個全部試して分かった

夏用グローブ選びで、これまで何度も遠回りしてきた

「とにかく安く済ませたい」「もう5年持つやつがいい」「暑いのだけは無理」。その時々の悩みに合わせて、これまで何個も夏用グローブを乗り継いできました。安さで選んで不安が残ったり、耐久性で選んで初期投資に迷ったり、涼しさで選んでプロテクションを妥協したり。買うたびに「今回はどこを優先するか」を突きつけられてきた気がします。

この記事は、その経験を踏まえた「結局どの夏用グローブを選べばいいのか」の結論です。個別の詳しいレビューは各記事にリンクしているので、まずはここで自分に合うタイプを見つけてください。

結論だけ知りたい人へ

先に言ってしまうと、本気で1本を選ぶなら、アルパインスターズ SMX-1 AIR v2が一番トータル満足度が高いです。5年で買い替えるサイクルを「短い」と見るか「長い」と見るかは人によりますが、その5年間フィット感もプロテクションもほぼ劣化なく使えたことを踏まえると、コスパ・快適性・安心感のバランスでこれを超えるものはありませんでした。とはいえ「まずは1本、安く試したい」ならHBG-053、「涼しさを完全に優先したい」ならHSG020Dという選択肢もあります。

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比較表:用途別にひと目で分かる

用途商品価格帯特徴
本気で1本選ぶならアルパインスターズ SMX-1 AIR v29,000円前後5年使ってもフィット感維持。トータル満足度No.1
まずは安く試したいデイトナ HBG-0534,500円前後価格の割にプロテクションが安っぽくない。停車中は蒸れる
涼しさ・軽さ最優先HYOD HSG020D8,900円前後ナックル以外のプロテクションは薄め、暑さは感じない

ここが一番のおすすめ:アルパインスターズ SMX-1 AIR v2

2020年に購入してから5年間、夏場をメインに使い続けています。人差し指のタッチパネル素材が剥がれてきたり、メッシュの繊維が飛び出して見た目が崩れてきたりと、経年劣化のサインは確かにありますが、生地に穴が開くような致命的な破損は一度もありません。フィット感も購入時とほぼ変わらず、黒基調のカラーながら通気性の高さも健在です。

9,000円前後と3本の中では価格は高めですが、1年あたりのコストで考えると、実は一番お得になっている可能性もあります。5年という買い替えサイクルを「長い」と感じるか「意外と早い」と感じるかは人それぞれだと思いますが、その間ずっと安心して使い続けられたことを含めて、コスパ・快適性・耐久性のバランスでこれを超える1本はまだありません。

SMX-1 AIR v2の詳しいレビューを読む

まずは安く試したいなら:デイトナ HBG-053

安いグローブの中には、ナックルプロテクターやプロテクションパッドが見るからに安っぽくて「これ、本当に守ってくれるの?」と不安になるものが少なくありません。HBG-053は定価6,050円、実勢4,500円前後でありながら、カーボン・ポリエステル製プロテクターとTPUパームスライダーがしっかり入っていて、価格の割に安っぽさを感じませんでした。

停車中は正直暑いですし、手首のマジックテープも締めると外しにくいという癖はあります。ただ、それを補って余りあるコスパの良さが、このグローブの本質です。サイズは普段よりワンサイズダウンで選ぶのが失敗しないコツです。

HBG-053の詳しいレビューを読む

涼しさ最優先、プロテクションは多少割り切れるなら:HYOD HSG020D

届いた瞬間の第一印象は「生地が薄い」でした。ナックル部分にはD3Oプロテクターが入っているので一番守りたい部分の安心感はありますが、それ以外のプロテクションパッドは正直「機能しているのか」と思えるレベルです。ここは筆者自身も理解した上で、普段のツーリングに使い続けています。

その代わり、夏用グローブとしての快適性は3本の中でも頭ひとつ抜けています。1年間、手が暑いと感じたことはほぼありません。「多少のプロテクションは割り切れる、それより涼しさが欲しい」という人には、今のところこれ以上の選択肢はなかなかありません。

HSG020Dの詳しいレビューを読む

補足:グローブだけでは涼しさもプロテクションも完結しない

涼しさはジャケット側でも底上げできる

グローブでどれだけ涼しさを追求しても、ジャケット側が暑ければ結局夏のツーリングはつらいままです。手だけでなく夏装備全体で涼しさを考えたい人は、ジャケット側のレビューもあわせて確認しておくと選びやすくなります。

HYOD UCHIMIZUを7年使用レビュー|夏バイクジャケットの本音と弱点はこちら

プロテクション重視派には、今のところ強い候補がない

正直に言うと、今回の3本の中に「プロテクション性能が最優先」という人へ自信を持ってすすめられるグローブはありません。ここは今後の記事で埋めていく予定ですが、先にプロテクター自体の仕組みや効果を知っておきたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

バイク事故で分かったプロテクターの効果|肩肘背中は無傷だったはこちら

まとめ:結局どの夏用グローブを選べばいいのか

夏用グローブ選びで一番多くの人がつまずくのは、「安さ」か「涼しさ」のどちらか一方だけで選んでしまうことだと思います。実際、筆者もコスパを優先してHBG-053を選んだときは満足していましたが、耐久性まで含めて考えるとSMX-1 AIR v2の価値に気づくのに時間がかかりましたし、涼しさを突き詰めたHSG020Dではプロテクションという別の軸を犠牲にすることになりました。「自分が一番譲れない軸はどれか」を先に決めてから選ぶべきだった、というのが正直な反省点です。

  • 初めての1本、失敗したくない → デイトナ HBG-053(コスパと安心感のバランス)
  • 買い替えサイクルを伸ばしたい → アルパインスターズ SMX-1 AIR v2(5年選手の実績)
  • とにかく涼しさ最優先 → HYOD HSG020D(プロテクションは割り切り前提)

夏用グローブを何個も乗り継いで分かったのは、「最初から自分が一番大事にしたい軸を決めて選べば、これだけ遠回りしなくて済んだ」という、身も蓋もない結論です。特にコスパと涼しさを両方欲張ると、結局どっちつかずになりやすいので、優先順位をひとつに絞ってから選ぶことを強くおすすめします。この記事が、これから夏用グローブを選ぶ人の遠回りを減らす助けになれば嬉しいです。

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