SHOEI X-Fifteenを選んで正解だった理由|サーキット2回で見えた実力

前回、前々回とX-Fifteen ESCALATEの購入レビュー、そしてファイアーオレンジのミラーシールドへの交換レビューをお届けしてきた。

今回はその集大成として、実際に岡山国際サーキットを走行した際の実戦レポートをまとめる。

正直に言うと、このX-Fifteenはほぼサーキット専用として購入したようなものだ。着用してサーキットを走ったのはまだ2回だけだが、それでも性能差ははっきり体感できるレベルだった。

前回までの記事はこちら
→SHOEI X-Fifteen レビュー|フラッグシップの実力を検証
→SHOEI X-Fifteen シールドレビュー|ファイアーオレンジの実力

岡山国際サーキットで着用2回、それでも分かったこと

今回のレポートは、岡山国際サーキットでの走行経験2回分をベースにしている。

回数としては決して多くはないが、それでも「これは明らかに違う」と言い切れるレベルの体感差があった。

特にこれまでの記事で触れてきた重量比較や風切り音の違い、フィット感、シールドの眩しさ対策といった要素が、実際のサーキット走行の中でどう活きてくるのかがはっきり見えてきた。

防音性能が「マジですごい」レベルだった

まず何より驚いたのが防音性能だ。

購入レビューの記事でも触れた通り、RT-33は高速道路を走ると風切り音がかなり気になるレベルになる。

ところがX-Fifteenは、岡山国際サーキットのストレート(240km/h前後)を走行しても、風切り音がほとんど気にならない。

正直、公道の高速域とサーキットのストレートでは速度域がまったく違う。

それにもかかわらず、この静かさを保てているのは素直にすごいと感じた。走行中の集中力の持続にも、この静粛性は確実に貢献していると思う。

フィッティングなしのXLでも、ズレは一切なし

購入レビューの記事で触れた通り、今回はSHOEIのフィッティングサービスなど、特別なセッティングは一切行っていない。サイズもいつも通りのXLをそのまま購入しただけだ。

にもかかわらず、サーキット走行中にヘルメットがズレるということは一度もなかった。前傾姿勢を取っても、コーナーで頭を振っても、装着位置がブレる感覚はまったくない。

以前、別モデルで「いつものサイズを買ったらガバガバで、伏せた瞬間に視界が塞がれた」という失敗を経験したことがある身としては、この安定感は素直にありがたかった。セッティングなしでここまで決まるというのは、内装の作り込みの良さを物語っていると思う。

ファイアーオレンジのシールド、サーキットでも眩しくない

シールド交換レビューの記事で触れた通り、サーキット走行はほぼ日中限定という前提で、ファイアーオレンジのミラーシールドを選んだ。

実際に岡山国際サーキットを走行してみても、陽の光が強い場面でまったく眩しさを感じなかった。サーキット走行を前提にした色選びとしては、狙い通りの結果になったと言える。

気になった点

ここまで良い点ばかり挙げてきたが、気になる点がないわけではない。

シールドロック

赤旗が出て一旦戻る時や、チェッカーフラッグを受けて走行が終わり、ゆっくりピットへ戻ってくる時間帯、夏場の利用が多いこともあってヘルメット内に熱がこもる。

少しでも換気したくてシールドを開けようとするのだが、ロック機構のせいでこれがなかなか難しい。

結局、暑さを我慢したまま止まるまで開けられなかったこともあった。走行中の性能には関係ない部分だが、地味にストレスが溜まるポイントだ。

顎紐の使い勝手

顎紐をポッチ(Dリングではなく、ボタン式の固定パーツ)で留める際の使いづらさ。走行中に留め直すのはまず無理で、一度は装着前に留め忘れたまま走り出してしまい、走行中ずっと顎紐がバタバタと暴れ続けたこともあった。

装着時に確実に留まっているか、事前にしっかり確認しておく必要があると痛感した。

まとめ:サーキット用として文句なしの1本

岡山国際サーキットでの着用はまだ2回だけだが、それでもX-Fifteenの実力は十分に体感できた。

これまでの記事で語ってきた重量・風切り音・フィット感・シールドの眩しさ対策、そのすべてが実際のサーキット走行という舞台で活きていることを確認できたのは大きな収穫だった。特に防音性能に関しては、公道の高速域を大きく超えるサーキットのストレートでも風切り音がほとんど気にならないというレベルで、正直予想を超えていた。

また、フィッティング調整を一切行わずいつも通りのXLサイズを選んだだけにもかかわらず、走行中にヘルメットがズレる感覚が一切なかった点も評価したい。過去に別モデルでサイズ選びに失敗した経験があるからこそ、この安定感のありがたみは大きい。ファイアーオレンジのシールドも、狙い通りサーキットの日中走行での眩しさを完全に抑えてくれた。

気になった点としては、シールドロックの構造上、赤旗やチェッカーフラッグ後の低速走行中に換気したくてもシールドを開けにくいという場面があったこと、そして顎紐のポッチ留めがやりづらく、一度は留め忘れたまま走行してバタつかせてしまったことの2つが挙げられる。どちらも走行前後の準備段階での話であり、走行性能そのものを損なうものではないが、装着時の確認は今後より慎重に行いたいポイントだ。

見た目の質感やカーボンモデルほどの軽さといった部分では期待外れに感じた点もあったが、サーキットという実戦の舞台で見えてきたのは、それを補って余りある静粛性とフィット感の完成度だった。サーキット用のヘルメットとして選ぶなら、文句なしにおすすめできる1本だ。

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