小排気量の街乗り車ほど燃料添加剤が効く理由|原付50ccで検証

フューエルワンが話題になった頃、ネット上ではいろんな検証がされていた。「ピストンのカーボンが取れてキレイになった!」というやつだ。実際にプラグを外してカメラを突っ込んで内部を見てみると、確かにキレイになっている。あれを見て「じゃあ実際どうなの?」と気になった人は多いと思う。自分もその一人だった。

正直、効果はよくわからなかった

結論から言うと、ZX-10Rにも昔乗っていたTOYOTA 86にも、フューエルワンやループパワーショットは何度も入れてきた。でも正直な話、「効果があった」とハッキリ言えるレベルでは実感できていなかった。

排気量が大きいバイクや、複数気筒のエンジンだと変化がわかりにくいんだと思う。燃費が良くなるとも言われるけど、1本の値段がガソリン10リットル分くらいするわけで、「その効果、本当にペイしてる?」というのが正直な感想だった。

使ってきた3つの燃料添加剤

これまで実際に使用してきたのは、ワコーズ フューエルワンとシュアラスター ループパワーショットの2つ。この2本は自分のバイク・車で実際に投入した実使用済みの製品だ。

もう一つ、洗浄力が強いと評判のプロスタッフ(Prostaff)モンスターフューエルリフレッシュ 200ml D-77というのも見つけたが、こちらは自分では未使用。YouTuberが高速道路を走行した後にピストン内部をカメラで撮影していた検証動画を見た、という段階での紹介になる。その点は正直に書いておく。

転機は実家の原付50cc

今回初めて「これは効いてる」と納得できたのが、実家に帰った時に親の原付50ccに使ってみた話だ。エンジンの始動がなかなか決まらない。セルは回るんだけど、初爆がなかなか来ない。プラグが被っているのか、バルブの開閉が悪いのかは内部を開けていないのでわからないが、とにかく「セル回してプスプス言いながら頑張ってる」状態が続いていた。

上に挙げた3つの中で一番安いループパワーショットを、濃くなりすぎないように適量投入し、そのまま50kmほど走ってもらった。

1日目は相変わらず調子が悪い

投入直後は変化なし。相変わらずセルが空回りするだけで、なかなかエンジンがかからない状態が続いた。「あ、これもプラシーボ枠か」と思っていた。正直、レビューサイトの「効果があった」系の書き込みも今まであまり信用していなかったし、「またなんか書いてるわ」くらいの温度感だった。

2日目以降、別物になった

ところが2日目以降、普通にエンジンがかかるようになった。セルを回してすぐに始動する。「え?マジで?嘘だろ」というレベルではっきり効果がわかった。今までがあの状態だっただけに、セルを回してすぐかかるというだけで感動できるレベルだった。


ちなみに125ccのグロムにも同様に入れたことがあるが、こちらは元々始動不良のような不具合を抱えていなかったこともあり、目に見える変化には出会わなかった。

なぜ小排気量・街乗り車ほど効果が出やすいのか

ここからは自分の持論。小排気量で街乗りしかしていない、カーボンがめちゃめちゃ溜まっているような車両ほど、燃料添加剤の効果が現れやすいのではないかと思っている。

少量のカーボンなら高速で高回転を回せば取れる、というのは以前から聞いたことがある話だ。実際、通勤で使っていたグロムは基本的に上の回転域まで使う乗り方をしていたし、高速に乗るジクサー250も回さないと100km/hが出ない。ZX-10Rに至っては…まあ、そこそこ回してしまっている。

逆に、街乗りだけ・チョイ乗りだけという乗り方しかしない車両は、高回転域を使う機会がほとんどない。エンジン内部にカーボンが蓄積したまま、なかなか焼き切られずに残っていく。今回の原付はまさにその典型で、だからこそ添加剤の洗浄効果がハッキリ体感できるレベルまで現れたんだと理解できた。

燃料添加剤が効きやすい人・効きにくい人

  • 効果を実感しやすい:排気量が小さく、街乗り・通勤・チョイ乗り中心で高回転をほぼ使わない車両
  • 効果がわかりにくい:排気量が大きい、多気筒、ツーリングやサーキットなどで普段から高回転域を使っている車両

フューエルワンが登場したのが2018年4月。そこから2026年になってようやく、目で見て・音で聞いてわかるレベルで効果を理解できた。8年越しの答え合わせだった。

まとめ|燃料添加剤は「誰の」「どんな乗り方」に効くかで評価が変わる

フューエルワン、ループパワーショット、プロスタッフ モンスターフューエルリフレッシュと燃料添加剤をいろいろ試してきたが、正直に言うと排気量の大きいバイクや複数気筒のエンジンでは効果を実感しづらかったのが本音だ。

10リットル分くらいの価格がする製品を「なんとなく」入れ続けるのは、コスト的にも微妙だと感じていた。

ところが、街乗りしかしていない小排気量の原付50ccに使ったところ、セルを回してもなかなかかからなかったエンジンが、2日目以降に別物のようにスムーズにかかるようになるという、誰の目にも明らかな変化を体験できた。

この経験から言えるのは、燃料添加剤は「排気量が大きく高回転を多用する車両」には効果を感じにくく、「小排気量で街乗り・チョイ乗り中心の車両」にこそ本領を発揮するということ。

これから燃料添加剤を試そうと思っている人は、自分の愛車がどちらのタイプに近いかを一度考えてから選んでみてほしい。

特に「最近セルの回りが悪い」「エンジンがかかりにくくなった気がする」という街乗り中心の小排気量車に乗っている人には、試す価値が十分あると思う。

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