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一般公道では味わえないスピードと走りの爽快感。多くのライダーが憧れるサーキット走行は、バイクの真の楽しさを体験できる特別な場所です。しかし、サーキットを自由に走るためには「ライセンス」が必要になります。この記事では、岡山国際サーキットでのライセンス取得方法から種類、実際の取得手順まで、初心者にもわかりやすく解説します。

【サーキット走行シリーズ】

サーキット走行までの準備編

岡山国際サーキットのライセンス取得方法(本記事)

バイクを安全に車に積む方法と注意点【トランポ完全ガイド】

サーキットで必須!オイルトレーの選び方と使い方

初心者向け:岡山国際サーキットの走り方と流れを完全解説


サーキットとは

サーキットとは、バイクやクルマのレーシングやスポーツ走行のために特別に設計された閉鎖型のコースです。公道と異なり、安全設備が整えられ、高速走行に適した環境が整備されています。初心者からプロレーサーまで、自分の技術を磨き、マシンの限界に挑戦できる貴重な場所です。


サーキットの種類


ロードレースサーキット

バイクレース専用の舗装路面を持つサーキット。公道に比べて平坦で滑らかであり、高速走行が可能です。有名なロードレースサーキットにはモトGPなどの大規模なイベントが開催されるものがあります。岡山国際サーキットもこのタイプに分類されます


オフロードサーキット

モトクロスやエンデューロなどのオフロードバイクの競技に使用されるサーキット。自然地形を利用して作られ、ジャンプや急なアップダウンが含まれることがあります。泥や砂、岩場など様々な路面状況での技術が試されます。


カートサーキット・ミニバイクサーキット

カートとミニバイクのサーキット場は枠が違うだけで同じ場所で開催されることが多い


サーキットの主な施設

サーキットには走行コース以外にも、安全で快適な走行をサポートするための様々な施設があります

1

ピットエリア

チームやライダーがバイクのメンテナンスや調整を行う場所。タイヤ交換、燃料補給、修理などが行われます

2

スタンドと観客席

観客がレースを観戦するためのエリア。大規模なイベントでは、数千人の観客を収容できる観客席が設けられています。

3

メディカルセンター

事故や怪我が発生した場合、救急医療を提供するための医療施設。専門のメディカルスタッフが待機しています

4

コントロールタワー

レースの進行を管理し、タイムキーピングやコースの監視を行うためのタワー。全コースを監視カメラで見守り、安全な運営をサポートします

5

安全設備

エアフェンス、エアバリア、タイヤバリアなどの安全施設がコース周辺に設置され、ライダーと観客の安全を確保します。高速走行での転倒時の衝撃を和らげる重要な役割を果たしています。


岡山国際サーキットの概要


基本情報

所在地 〒701-2612 岡山県美作市滝宮1210
開業年 1990年
コース全長 3.703km
コーナー数 13コーナー
最大直線長 約700m
公式サイト https://www.okayama-international-circuit.jp/

岡山国際サーキットは、1990年に開業して以来、モータースポーツの聖地として多くのライダーやドライバーに愛されてきました。国際規格に適合した本格的なサーキットで、初心者からプロまで様々なレベルのモータースポーツイベントが開催されています。


国際レース

岡山国際サーキットは、多くの国際的なモータースポーツイベントの舞台として使用されています。特に、スーパーGTシリーズやスーパーフォーミュラなどの日本のトップモータースポーツカテゴリーのレースが開催されており、世界中からトップレベルのレーシングチームとドライバーが参加します。


コース特性

岡山国際サーキットは、テクニカルなコーナーワークと高速セクションのバランスが絶妙なコースとして知られています。特に最終コーナーからホームストレートにかけての立ち上がりは、加速力とラインどりの技術が試される難所です。また、アップダウンも豊富で、車体バランスの調整技術も必要とされます。

二輪走行では、特にバックストレート後の高速右コーナーと、最終コーナーの進入が難しいポイントとして知られています。これらのコーナーを攻略するには、正確なブレーキングポイントとスムーズなラインどりが求められます。


サーキットライセンスの必要性

サーキットでの走行には、なぜライセンスが必要なのでしょうか?

主に以下の3つの理由があります

  • 安全性の確保 サーキット走行は公道と異なり、高速での走行が当たり前となります。そのため、基本的な走行ルールやフラッグ(旗)シグナルの意味を理解していないと、自分だけでなく他のライダーをも危険にさらす可能性があります。ライセンス講習では、こうした安全に関する基礎知識を学ぶことができます。
  • ルールとマナーの理解 サーキットには独自のルールとマナーがあります。例えば、追い越しの際のルールや、ピット内での行動規範など、安全で円滑な走行環境を維持するために必要なルールを理解することが重要です。ライセンス取得の過程で、これらのルールをしっかりと学ぶことができます。
  • サーキット施設の保全 サーキット施設は非常に高価な設備です。誤った使用方法や無謀な走行は、施設の損傷につながる可能性があります。ライセンス所持者は、施設を適切に利用するための知識とマナーを身につけています。これにより、サーキットの長期的な維持管理が可能となり、多くのライダーが継続して施設を利用できるようになります。


ライセンスの種類について


正会員

正会員は岡山国際サーキットで提供される最上位のメンバーシップです。

  • 年会費:88,000円(税込)
  • 走行可能日:年間走行日全日(土日祝含む)
  • 特典
    • 各種イベントでの優先予約権
    • 会員専用走行会への参加
    • ファミリーカードの発行
    • 駐車場の優先利用
    • レース観戦時の特別観戦席利用

詳細は 岡山国際サーキット│正会員 入会のご案内 (okayama-international-circuit.jp) をご確認ください。


岡山国際サーキットレーシングクラブ

レース参加を目指すライダー・ドライバー向けのライセンスです。

  • 年会費:44,000円(税込)
  • 走行可能日:土日祝日を含む指定走行日
  • 特典
    • レース参加資格(MRC/SRS)
    • OIRC会員走行会への参加
    • 専用駐車場の利用

詳細は 岡山国際サーキット│OIRC(岡山国際サーキットレーシングクラブ)入会のご案内 (okayama-international-circuit.jp)をご確認ください。


4Vクラブ

4輪車でのレジャー走行を楽しみたい方向けのライセンスです。

  • 年会費:33,000円(税込)
  • 走行可能日:土日祝日を含む指定走行日
  • 特典
    • ナンバー付き車両での走行
    • 専用駐車場の利用
    • クラブイベントへの参加

詳細は 岡山国際サーキット│4Vクラブ入会のご案内 (okayama-international-circuit.jp) をご確認ください。


パワークラブ(2輪・平日・ナンバー付き会員)

二輪で平日のみの走行を希望する方に最適なライセンスです。

  • 年会費:22,000円(税込)
  • 走行可能日:平日のみの指定走行日
  • 特典
    • ナンバー付きバイクでの走行
    • メンテナンススペースの利用
    • 専用更衣室・シャワールームの利用

詳細は 岡山国際サーキット│”パワークラブ”会員ガイド (okayama-international-circuit.jp) をご確認ください。


各ライセンスの比較とどれを選ぶべきか

以下の表で各ライセンスを比較し、自分に最適なものを選びましょう

ライセンス種類 年会費(税込) 走行可能日 おすすめの方
正会員 88,000円 全日(土日祝含む) 頻繁にサーキット走行を楽しみたい方、家族でモータースポーツを楽しみたい方
OIRC 44,000円 土日祝を含む指定日 レース参加を目指す方、週末走行を希望する方
4Vクラブ 33,000円 土日祝を含む指定日 四輪車での走行を楽しみたい方、週末走行を希望する方/td>
パワークラブ 22,000円 平日のみの指定日 二輪で気軽に楽しみたい方、コストを抑えたい方、平日に時間のある方

初めてサーキット走行にチャレンジする方には、コストが比較的抑えられているパワークラブがおすすめです。平日のみの走行制限がありますが、その分混雑も少なく、落ち着いた環境で走行技術を磨くことができます


実際に岡山国際サーキットでライセンスを取ってみよう!

ここからは、実際にパワークラブのライセンスを取得する手順を詳しく解説します


公式サイトでオンライン申込み

まずは岡山国際サーキットの公式サイトにアクセスし、パワークラブの入会申込みページから必要事項を入力します。この際、以下の情報が必要になります:

  • 氏名、住所、連絡先
  • 生年月日
  • 免許証情報(種類、番号)
  • 希望する講習会の日時
  • 走行予定のバイク情報

オンライン申込み後、システムから申込み受付の自動返信メールが届きます。


メールでの案内を受け取る

オンライン申込みの後、サーキット側からの確認メールが届きます。このメールには以下の情報が含まれています:

  • 講習会の日時確定
  • 持参すべきもの(免許証、参加費用など)
  • 当日の集合場所と時間
  • 悪天候時の対応について

重要ポイント:講習会は実車(バイク)での参加が必須です。バイクをトランポで搬入するか、直接乗って来場する必要があります。


定した日時と時間までにインフォメーションセンターに行く

指定された日時に岡山国際サーキットのインフォメーションセンターに到着します。ここで受付を行い、講習会の資料を受け取ります。この際に年会費の支払いも行います。

インフォメーションセンターでは以下の手続きを行います:

  • 身分証明書の確認
  • 申込書の最終確認と署名
  • 年会費の支払い(22,000円・パワークラブの場合)
  • 講習会資料の受け取り

ライセンスの講習会を受ける

受付完了後、講習会場に移動して約1時間の座学講習を受けます。この講習では以下の内容が説明されます:

  • サーキット走行の基本ルール
  • 各種フラッグ(旗)シグナルの意味と対応方法
  • 緊急時の対応
  • コースレイアウトと走行ラインの説明
  • ピットロードやパドックでのルール

講習の最後には旗の種類とその意味に関する簡単なテストがあります。このテストに合格できないと再テストとなりますので、しっかりと理解しておきましょう。特に以下の旗は重要です:

オイルフラッグ:路面に油脂類あり・注意

赤旗:走行中止・減速してピットに戻る

黄旗:前方に危険あり・追い越し禁止

チェッカーフラッグ:走行終了


コース走行と講習終了

座学講習とテスト合格後、実際にコースを2周走行します。この走行は講習の一環で、インストラクターの先導に従って、安全な走行ラインやブレーキングポイントを学びます。サーキットの雰囲気を肌で感じ、実際のコンディションを確認できる貴重な機会です。

2周の走行が終わると講習会は終了です。講習会全体で約2時間程度かかります。この時点でライセンス取得は完了し、即日から走行が可能となります。


ライセンス取得時に持参すべきもの

ライセンス取得時には以下のものを必ず持参しましょう

1

運転免許証

身分証明および運転資格の確認に必要

2

年会費

パワークラブの場合は22,000円(現金またはクレジットカード)

3

バイク

実車での講習参加が必須

5

安全設備

エアフェンス、エアバリア、タイヤバリアなどの安全施設がコース周辺に設置され、ライダーと観客の安全を確保します。高速走行での転倒時の衝撃を和らげる重要な役割を果たしています。

講習会後にそのまま走行したい場合は、走行に必要な装備一式(レーシングスーツなど)も持参しておくと良いでしょう。


ライセンス取得後の流れ

予約方法

ライセンスを取得したら、走行日の予約が必要です。パワークラブ会員は以下の方法で予約できます:

  1. 電話予約:サーキット事務局に直接電話する
  2. オンライン予約:会員ページからログインして予約する
  3. 当日予約:空きがある場合は当日でも受付可能(ただし確実ではない)

走行枠は人気日程では早めに埋まることがあるため、できるだけ早い予約をおすすめします。平日でも特に春や秋の気候の良い時期は混雑します。

走行当日の流れ

  1. 受付:インフォメーションセンターで会員証を提示し受付
  2. 車両検査:バイクの安全点検(ブレーキ、タイヤ、オイル漏れなど)
  3. ブリーフィング:当日の注意事項の説明(初回走行時は必須)
  4. 走行:20分×3〜4本程度の走行が基本
  5. クールダウン:走行後のマシンと自身のクールダウン

詳しくは https://ridgebiker.com/2023/10/08/okayama-circuit-license/?preview_id=1684&preview_nonce=4d702aa44b&preview=true&_thumbnail_id=1686#i-21


よくある質問

ライセンスは何年間有効ですか?
ライセンスは1年間有効です。継続する場合は次年度も更新料(基本的に年会費と同額)が必要になります
友人のバイクを借りてライセンスを取得できますか?
はい、可能です。ただし、有効な保険に加入していることと、車検が有効であることが条件です。また、所有者の同意書が必要な場合もあります。
講習会当日、雨天の場合はどうなりますか?
基本的に小雨程度なら実施されます。荒天の場合は延期となり、サーキット側から連絡があります。不安な場合は事前に確認しておくと良いでしょう。
走行枠はどれくらい前から予約できますか?
通常、走行日の1〜2ヶ月前から予約が開始されます。正確な予約開始日は公式サイトのカレンダーで確認できます。
平日のみのライセンスでも、休日に見学やピット作業はできますか?
はい、走行はできませんが、見学や同伴者のサポートとしての入場は可能です。ただし、入場料が必要な場合があります。


まとめ

今今回は平日限定のパワークラブライセンスについて解説しましたが、価格が比較的抑えられている(22,000円(税込))のが大きな魅力です。講習会を受けた後そのまま走ることも可能なので、走りたい人は装備一式とバイクをトランポで持参するのもおすすめです。

岡山国際サーキットは国際規格の本格的なサーキットであり、ミニバイク用のサーキットと比べると走行枠数が全体的に少ないので、予約は早めに行うことをおすすめします。それでも国際サーキットならではの広さと設備の充実度は他では味わえない体験です。

200km/hからのフルブレーキは体に余計な力が入り、初めての方はかなり緊張するかもしれませんが、その分得られる達成感と爽快感は格別です。安全に配慮しながら、サーキット走行の醍醐味を存分に味わってください。

流し撮りしてみた!

サーキット走行の最大の魅力は、公道では決して味わえない速度域でのバイクの挙動と、ライダー自身の限界に挑戦できることです。コーナーでのリーンアングル、加速時のパワーフィール、ブレーキングの限界など、バイクとライダーの一体感を存分に楽しむことができます。

また、同じ趣味を持つライダー同士の交流も魅力の一つです。走行後のパドックでの会話や情報交換を通じて、技術向上のヒントを得たり、新たな友人ができることもサーキット走行の楽しみ方です。

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