目次
タイヤとは
車輪(ホイール)のリムを丸く囲む帯状の構造で、路面・地面あるいは軌道の上を転がる踏面(トレッド)を形成するものの総称。ここでは最も一般的なゴムタイヤについて述べる。
口語や略称として本稿のタイヤが組み込まれた車輪やその周辺部品や応用部品を「タイヤ」と表現される場合もある
概要
車輪の外周にはめ込むゴム製の部品で、衝撃の緩和や走行安定性向上などを目的としている。自動車、自転車、オートバイ、モノレールや新交通システム、地下鉄などの一部の鉄道車両、航空機(飛行機)、建設機械など地上を移動する多方面の輸送機器に使用される。
サスペンションには含めないがその機能の一端を担う。自転車やオートバイのような軽車両でも近年はサスペンション導入が進んでいるが、過去にはタイヤのみで可としていたものが少なくない。
通常、自動車や自転車などの輸送機器用では、空気や窒素ガスなどの気体を充てんするために、中空構造をしている(中空タイヤ。英語でホロータイヤ-hollow tyre-とも呼ばれる)。中空タイヤは登場以来、気密が破れ荷重を支える弾力を失い走行不能に陥ってしまうパンクが最大の弱点である。これを克服するパンクレスタイヤ、ノーパンクタイヤの研究は長らく続けられている。フォークリフトなど一部の用途では、一輪あたりの負担力を上げるため、中実構造のソリッドタイヤも使われ、パンクの心配が無いメンテナンスフリーを謳った、中空部分にゲルなどを入れたものもあり、自転車用や車椅子用に使われている。
バイクのタイヤについて
ハンドリング特性に大きな影響を与える
オートバイは旋回する際に車体を傾ける必要があることから、自動車用タイヤのトレッド面が偏平なのに対して、オートバイ用タイヤは円に近い断面形状となっている。その結果、オートバイ用タイヤの接地面(en:contact patch)は非常に小さく、名刺1枚分程度とも言われている。非常に小さい接地面積でグリップ性能を発揮させる必要があることから、個々の種類で目的に応じ性格の異なるゴム配合が行われている。
車体を傾斜させる程度や頻度によってトレッド面の摩耗は必ずしも均一ではなく、またその偏りも一様ではない。サイドウォールに近いショルダー部分にほとんど使用されていない領域が帯状に残る場合も多く、これを俗に、運転者の技量不足を示す(実際そうとは限らないが)ものと見なして英語でchicken strips(「臆病者の帯」の意)と呼んだり、日本でもアマリングなどと呼んで揶揄することがある。接地する頻度が高い部分は摩耗により表層には常に新しいトレッドコンパウンドが表出するが、接地する頻度が低い部分は表面が経年硬化している場合があり、このようなタイヤで硬化した部分が接地するほど車体を傾けて旋回するとグリップ力の変化が大きく、転倒する危険性が高い。
タイヤの種類
行動では使用不可な「競技用」
この辺りは交換時には特に気もしてない所ではある
特に交換時に皆が気にして決めてる点がこれから紹介する所ではないでしょうか
スリックタイヤ(競技用)
舗装されたサーキットでのレース専用のタイヤであり、種類によっては直進時よりもコーナリングの際に接地面積が大きくなるようなトレッド面や三角形の断面形状を持っているものもある。レース専用のタイヤは、公道での使用は法規により禁じられていて、グリップ性能を発揮する温度も高く、一般道路での走行条件ではコンパウンドが暖まらずにタイヤの性能を発揮できない場合が多い。レースシーンにおいては、走行前にタイヤウォーマーで温めて使用される。
ハイグリップタイヤ
公道走行のうち直線よりもコーナリング走行の比率が多い、よりアグレッシブなライダーのためのタイヤである。このタイヤはあまり長い耐久性を持っていない分、高速コーナリングでのトラクションに優れている。タイヤ表面温度が比較的低くとも良好なグリップ性能を発揮する。その一方で余りにも内部に熱を持ちすぎた場合にはトラクションを失う可能性もある。トレッドパターンは中央部から斜め後方に向かうV字状のパターンが、スポーツツーリングタイヤよりも少なめに刻まれていることが多い。
ツーリングタイヤ
比較的固めのゴムを使用して耐摩耗性を重視した設計となっている。また、広範囲の温度や路面条件に対してグリップ力の差が大きくならないように設計されている。トレッドパターンは雨天時の排水性を考慮したグルーブ(縦溝)がタイヤ中央部に刻まれている場合が多く、ショルダー付近のパターンも路面状況が悪い場合を考慮してサイプ(横溝)を織り交ぜた複雑なものが使用されていることも多い
クルーザータイヤ
大きく重いクルーザーの車重を支えるため、頑丈なバイアス構造が採用される場合が多い。特にリヤサスペンションが装備されていないリジットフレーム車の場合には、タイヤでの衝撃吸収量を確保するためにサイドウォールの高いタイヤが用いられる場合もある。その一方で、高出力化や高速化が著しい近代的なクルーザー向けに、乗り心地と頑丈さに優れるバイアス構造をベースに、高速性能に優れるラジアル構造のブレーカーコードの概念を採り入れた
オフロードタイヤ
ブロックパターンとなっていて、軟質ダートや泥、砂、グラベルでのグリップが比較的高い一方、舗装路面での性能は比較的低い
競技用タイヤもある
舗装路でのグリップ性能が低く、寿命が極端に短いだけでなく、公道走行のための認証基準を満たしていない場合が多い
タイヤの寿命
- タイヤが摩耗してスリップサイン出る
- ひび割れや偏った摩耗は交換必須
- パンク修理が不可な場合
スリップサインとは
スリップサインとは、残り溝の深さ1.6mmを示す目安です。
タイヤがすり減ると溝がなくなり、スリップサインが出ます。
タイヤの摩耗による使用限度は残り溝深さが1.6mm以上と決められています。
スリップサインが1箇所でも出ると使用してはいけないことが法律で定められています。
タイヤのメンテナンス
月に一度の空気圧点検
空気圧管理はタイヤ寿命にとって大切なポイントです。空気圧が不足していると、タイヤは走行中に大きく変形し、地面に押し付けられることで摩耗しやすくなって、タイヤ寿命が縮んでしまいます。
バイクのタイヤは空気圧で操作性もグリップ性もすべてが変わってる
保管方法
タイヤはゴム製品なので、直射日光や雨が当たる場所に置いておくと劣化してしまいます
シートカバー等をかけて直射日光を避けよう