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バイクのコントロール性を高める重要なカスタムパーツであるタンクパッド。特にスポーツバイクでは、ライディングの質を大きく左右する必須アイテムと言えるでしょう。この記事では、KAWASAKI Ninja ZX-10Rへのストンプグリップ取付方法から、様々なタンクパッドの種類と特徴まで徹底解説します。


目次

タンクパッドとは?その効果と必要性

タンクパッドとは、バイクのタンク上部に貼り付けるグリップ性の高いパッドのことです。

主に以下のような効果があります


ホールド性の向上

加速時や減速時に身体がずれるのを防止し、バイクとライダーの一体感を高めます。

特にブレーキング時の安定感が格段に向上します。


疲労軽減

身体を安定させるための余計な力が不要になるため、長距離走行時の疲労が大幅に減少します。

特にスポーツライディングでは体力温存に大きく貢献します。


正確なコントロール

身体の位置が安定することで、より繊細なハンドリングが可能になります。コーナリングの精度向上やライン取りの正確性が増します。


タンク保護

ライダーの装備(ジャケットのジッパーやボタンなど)からタンクを保護する役割も果たします。

特に塗装面の傷付き防止に効果的です。


タンクパッドの種類と選び方

タンクパッドには、様々なメーカーと種類があります。ここでは主要な3種類を紹介します


ストンプグリップ

アメリカ発祥の人気ブランド。

突起(ボルケーノ)タイプの独特のデザインが特徴で、グリップ力の高さと耐久性で世界中のライダーから支持されています。マン島TTでの装着率が90%以上と言われるほど、プロからの信頼も厚いです。

特徴

突起状の独特のパターン
クリア、ブラック、スネークスキンなど複数カラー展開
車種別専用設計で完璧なフィット感
耐久性が非常に高い

Eazi-Grip(イージーグリップ)

イギリス発のブランド。

TANK GRIP PERFOMANCEシリーズは多くのレーサーにも愛用されている高品質タンクパッドです。薄型でありながら高いグリップ性能を誇ります

特徴

超薄型設計(約1.5mm)でタンクの形状を損なわない
耐候性・耐久性に優れた特殊素材使用
シンプルでスタイリッシュなデザイン
豊富な車種別専用キット

R&G(アールアンドジー)

イギリスの老舗プロテクションパーツメーカー。

タンク トラクション グリップは透明感のある素材で、バイク本来のデザインを活かしながらグリップ性能を向上させます。

特徴

透明クリアタイプでタンク本来のデザインを保持
柔軟性のある素材で様々なタンク形状に対応
取り付け・取り外しが比較的容易
耐熱性・耐候性に優れた素材

ストンプグリップの基本情報

ワインディングやサーキットでのライディング時、車両とのホールド性を高め、疲労を軽減するなど、アメリカをはじめ世界中で高い評価を得ているストンプグリップ!

ストリートはもちろん、ロードレース、モトクロス、トライアル、スタントライディングと多くのプロライダーも愛用。マン島T.T.では装着率90%以上!全日本ロードレースでも装着するチームが急増中です!


3タイプのラインアップ

注目ポイント:

真ん中のボルケーノのタイプで満足できるホールド感が得られているので、種類の違いによってのホールド感がUPするのかは不明です。個人的には標準的なボルケーノタイプで十分な効果を感じられています。


Eazi-Gripの特徴と製品情報

イギリス発のEazi-Gripは、モトGPやWSBKなど世界最高峰のレースでも使用されている信頼性の高いタンクパッドです。

特徴:

  • 1

    超薄型設計

    わずか1.5mmの厚さで、タンクのデザインや形状を損なわない。

  • 2

    特殊素材

    高グリップ性能と耐久性を両立した特殊ゴム素材使用

  • 3

    両面テープ固定

    高品質な両面テープで簡単確実に固定

  • 4

    ブラックカラー

    相性の良いブラックカラー

  • 5

    耐候性

    紫外線や雨、洗車に強い耐候性設計

レーシングサーキットで実績のあるEazi-Gripは、スポーツライディングを楽しむライダーに特におすすめです。極限状態での安定性を重視する方に高い支持を得ています。


R&Gの特徴と製品情報

イギリスのR&Gはクラッシュプロテクター等で有名なブランドですが、タンクグリップも高品質で人気があります。

特徴:

  • 1

    クリアタイプ

    透明素材でバイク本来のカラーやデザインを損なわない

  • 2

    立体構造

    表面の立体的な凹凸パターンで優れたグリップ性能

  • 3

    柔軟性

    タンクの曲面にもしっかりフィット

  • 4

    専用カット

    専用にカットされた形状で簡単装着

  • 5

    気泡防止設計

    貼り付け時の気泡が入りにくい設計

クリアタイプのR&Gタンクグリップは、バイクの外観を重視しつつグリップ性能も欲しいライダーに最適です。街乗りからツーリングまで幅広く使えます。


取り付けに必要な物


タンクパッド

STOMPGRIP(ストンプグリップ) トラクションパッド タンクキット VOLCANO クリア ZX-10R(11-12) 55-3012

特徴: ワインディングやサーキットでのライディング時、車両とのホールド性を高め、疲労を軽減するなど、アメリカをはじめ世界中で高い評価を得ているストンプグリップ! ストリートはもちろん、ロードレース、モトクロス、トライアル、スタントライディングと多くのプロライダーも愛用。マン島T.T.では装着率90%以上! 全日本ロードレースでも装着するチームが急増中です! 車種別セットは年式別になっております。必ずご自分で車両の年式を確認してください。

R&G (アールアンドジー ) Eazi-Grip タンクグリップ:EVO:ブラック COLOR ZX-10R ZX-10RR RG-EVO424BL

特徴: イージーグリップは、バイクのコントロール性を向上させるためにモータースポーツのメッカの一つでもあるイギリスにて開発されたバイク専用のタンクパッドです。 欧州のレースシーンではすでに主流のブランドとなっており、2017年度のIsle of Man TT(マン島TT)では優勝が6回、表彰台14回、トップ10フィニッシュは実に30回以上と実に輝かしい実績を支えています。 こうしたレースシーンでの華々しい記録が創業時から採用チームが増加の一途を辿る理由となっています。

アールアンドジー トラクションパッド クリア RG-EZRG426CL

特徴: R&Gタンクトラクショングリップは、さまざまなモーターサイクルのスタイルやブランドで利用でき、定期的に新しいアプリケーションがリリースされています。ユニークなR&Gタンクトラクショングリップテクスチャは、ライダーにグリップを提供し、より良いバイクコントロールを支援する必要があると感じ、コーナリングとブレーキング時にライダーが安定したボディポジションを維持できるように、また、疲労を和らげ、乗り手に完全な自信を与えて、タンク上を滑ったり滑ったりする代わりに、前方に道(またはトラック)を十分に集中させることができます。

そのほかにあると便利なモノ

SOFT99 (99工房) 脱脂剤 シリコンオフ チビ缶 150ml 09209

特徴: 補修、接着などに不可欠な「脱脂・洗浄」に絶大な効果を発揮する補修の必需品です。

スリーエム(3M) 塗装用マスキングテープ 黄色

特徴: トータルバランスに優れたマスキングテープのスタンダード製品!

Komelon コメロン コンベックス マグジャケット

特徴:
  • コンパクトで衝撃に強いジャケットコンベックスです
  • 一人でも楽に測定できる強力マグネット付の爪です
  • 反射を抑えた読みやすいテープです
  • 壁面・柱・天井のマーキングに便利な両面目盛付です
  • Amazonベーシック クリーニングクロス マイクロファイバー

    特徴:
  • ソフトな素材で、塗装面やコーティングされた面をやさしく拭きあげます。
  • 吸収力があり、拭き取り作業で便利に使用できます。

  • ZX-10Rへの取り付け手順


    タンク全体の汚れを落とす

    まずはタンク表面をきれいに掃除しましょう。

    砂・埃等の大きい汚れを落とします。

    一般的な中性洗剤を薄めた水で軽く湿らせた布で拭き、その後乾いた布で水分を完全に拭き取ります

    ポイント:

    • 強い洗剤は塗装を傷める可能性があるので避ける
    • 特に膝が当たる部分は汚れが溜まりやすいので念入りに
    • 完全に乾かしてから次のステップへ

    脱脂する

    接着面の油分をしっかり除去することが重要です。

    シリコンオフなどの脱脂剤を使い、タンクの油分を完全に落とします。

    ポイント:

    • 手の油分が付かないよう、可能であれば手袋を使用
    • 脱脂剤を吹きかけた後、きれいな布で拭き取る
    • 油分が残っていると接着力が大幅に低下し、すぐに剥がれる原因になる


    貼り付ける場所を決める

    実際にバイクに跨り、膝が自然に当たる位置を確認します。通常はタンクの中央やや前方に左右対称に配置します。

    ポイント:

    • 実際にライディングポジションを取って確認するのがベスト
    • 左右対称になるよう、中心から測って位置決めする
    • 仮置きして違和感がないか確認


    決めた位置に貼り付ける

    位置が決まったら、マスキングテープなどを使って仮固定し、最終的な位置を確認します。問題なければ、裏面の粘着保護シートを剥がして貼り付けます。

    ポイント:

    • 一度貼ると剥がしにくいので、慎重に位置決めする
    • 中央から端に向かって、空気を押し出すように貼る
    • 貼り付け後、強く押さえつけて密着させる
    • 気温が低い場合は、ヘアドライヤーで温めると接着力が高まる


    各メーカータンクパッドの比較

    主要な3つのタンクパッドメーカーの製品を比較してみましょう

    メーカー 特徴 グリップ力 耐久性 価格帯 おすすめ用途
    ストンプグリップ 突起型パターン ★★★★★ ★★★★★ 6,000〜10,000円 レース・スポーツ走行
    Eazi-Grip 薄型高性能 ★★★★☆ ★★★★☆ 7,000〜11,000円 ワインディング・スポーツ走行
    R&G クリアデザイン ★★★★☆ ★★★★☆ 5,000〜9,000円 街乗り・ツーリング

    走行環境別おすすめタンクパッド

    走行スタイルによって最適なタンクパッドは異なります。以下は用途別のおすすめです

    サーキット走行:

    • 第一選択: ストンプグリップ TRACTION
    • 第二選択: Eazi-Grip PERFORMANCE

    ワインディング:

    • 第一選択: ストンプグリップ VOLCANO
    • 第二選択: Eazi-Grip PERFORMANCE

    ツーリング:

    • 第一選択: R&G トラクショングリップ
    • 第二選択: ストンプグリップ(クリアタイプ)

    街乗り・通勤:

    • 第一選択: R&G トラクショングリップ
    • 第二選択: Eazi-Grip スタンダード

    タンクパッド装着後のメンテナンス方法

    タンクパッドを長持ちさせるためのメンテナンス方法です

    • 1

      定期的な清掃

      柔らかいブラシで砂や埃を取り除き、湿らせた布で拭く

    • 2

      強い洗剤は避ける

      素材が劣化する可能性あり

    • 3

      紫外線対策

      長期駐車時はカバーをかける

    • 4

      エッジのチェック

      剥がれかけていないか定期的に確認

    • 5

      再接着

      端が浮いてきた場合は専用接着剤で補修


    まとめ – 効果と体感の違い

    ストンプグリップを取り付けた結果、以下のような効果を実感しました:

    • これはやって良かった!と思えました
    • 街乗りでも効果が出ますし、峠なんて行くともっと効果がはっきりわかります
    • ブレーキ時の安定感が全然違う
    • 体が安定しない事により、自分の運転しやすい位置に体を固定できるようになる
    • ニーグリップに対しての力をそこまで必要としないので、体力的にも余裕がある

    特にスポーツバイクであるZX-10Rでは、高速走行時やコーナリング時の安定感が格段に向上します。タンクパッドの有無で走行の質が大きく変わるため、スポーツ走行を楽しみたいライダーには必須のカスタムと言えるでしょう。


    よくある質問

    タンクパッドはどれくらい持ちますか?
    メーカーや使用頻度によりますが、ストンプグリップであれば3〜5年は問題なく使用できます。紫外線や雨に常時さらされる場合は寿命が短くなる場合もあります。
    バイクの塗装は傷みませんか?
    正しく脱脂し、適切に貼れば塗装への影響はほとんどありません。ただし、長期間使用後の取り外し時には注意が必要です。
    汎用品とバイク専用品はどう違いますか?
    専用品はバイクのタンク形状に合わせてカットされているため、見た目と機能性が優れています。汎用品は自分でカットする必要がありますが、コスト面で有利です。
    タンクパッドは洗車で傷みますか?
    通常の洗車では問題ありません。ただし、強い洗剤や高圧洗浄は避け、柔らかいブラシや布で優しく洗うことをおすすめします。

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