目次
はじめに
愛車の車検、ディーラーや整備工場に頼むと5万円以上かかることも珍しくありません。でも実は**「ユーザー車検」**を利用すれば、最大で半額以下に抑えることができるんです!
今回は私の愛車、TOYOTA 86が丁度車検の時期を迎えたので、ユーザー車検の全工程を詳しくご紹介します。初めての方でも安心して挑戦できるよう、準備から手続き、検査の流れまで、写真や動画を交えて徹底解説します。
この記事を読めば、愛車のメンテナンスにこだわりたいライダーやドライバーの皆さんも、安心してユーザー車検に挑戦できるはずです!
ユーザー車検のメリット・デメリット
メリット
- 費用が大幅に節約できる(5万円以上の節約も可能)
- 愛車の状態を自分でチェックできる
- 余計なオプション整備を勧められない
- 車検場でのプロセスが理解できる
デメリット
- 事前準備に時間がかかる
- 平日に時間を確保する必要がある
- 不適合の場合、再検査が必要
必要な前準備と持ち物
ユーザー車検を受ける前に、以下のものを必ず準備しておきましょう。一つでも欠けると受付してもらえないので注意が必要です。
必須持ち物リスト
- ユーザー車検の予約確認書(オンライン予約後に発行)
- 定期点検整備記録簿(24ヵ月用) ※12か月用だと却下されるので注意
- 印鑑(認印で可)
- 自動車重量税納付書(毎年5月に届くハガキ)
- 自動車損害賠償責任保険証明書(検査場でも更新可能)
- 車検証(現在使用中のもの)
- 車検基本料金と重量税の支払い用現金
車両の事前チェック
検査前に以下の点をチェックしておくと安心です:
- ライト類の点灯確認(ヘッドライト、ウインカー、ブレーキランプなど)
- タイヤの溝(1.6mm以上あるか)
- ブレーキパッドの残量
- 各種オイル漏れがないか
- 排気音の異常(マフラー改造車は注意)
車検の予約方法
ユーザー車検は予約が必須です。私は一度予約を忘れて検査場に行ってしまい、大変焦った経験があります。必ず事前に予約を取りましょう!

予約サイト
予約手順
- 上記サイトにアクセスし、アカウント登録を行う
- 車両情報(車種、車台番号、登録番号など)を入力
- 希望の検査場を選択(今回は大阪・和泉検査場)
- 希望日時を選択(平日のみ受付)
- 予約確定後、確認書をプリントアウト
予約のコツ
- 朝一番の時間帯は比較的空いていることが多い
- 月曜日と連休明けは混雑するので避けるのがおすすめ
- 車検期限の1ヶ月前から予約可能なので、余裕を持って予約を
検査当日の流れ
当日は以下の流れで車検が進みます:
- 自賠責保険の更新(必要な場合)
- 印紙購入と税金支払い
- 継続検査の申し込み手続き
- 車両の検査ライン通過
- 書類受け取り・完了
それでは、一つひとつ詳しく見ていきましょう。
自賠責保険の更新

和泉検査場では、建物の配置が変更されています。以前は入口すぐ左にあった保険会社窓口が、現在は右側の新設された建物に移動しています。
まずはここで自賠責保険の更新手続きを行います。
自賠責保険の費用
TOYOTA 86の場合、24ヶ月の自賠責保険料は20,050円でした。以前と比べて約3,000円ほど値下がりしています。
年々少しずつ安くなってきているようですが、車種や年式によって金額は異なりますので、事前にチェックしておくと良いでしょう。
印紙の購入と税金の支払い

和泉検査場の場合、B棟で印紙購入と税金の支払いを行います。
選べる申請方法
- 自動受付機での申請
- 手書きでの申請
自動受付機については、私はまだ使用経験がないため、詳しくはわかりません。次回の車検(車・バイク)で試してみる予定です。
必要な費用
- 自動車重量税:車両重量によって異なる(86の場合、約25,000円)
- 検査手数料:約1,800円(印紙代)
継続検査の申し込み

印紙購入と税金支払いが完了したら、継続検査の申し込み手続きを行います。
申し込み手順
- 受付カウンターで必要書類を提出
- 車検証
- 定期点検整備記録簿
- 自賠責保険証明書
- 印紙を貼付した申請書
- 自動車重量税納付書
- 受付が完了すれば、あとは車に乗って検査ラインに向かうだけです
検査ラインでの点検

いよいよ検査ラインでの点検が始まります。
検査前の確認
検査ライン前で、検査員が以下の点を確認します:
- 灯火類(ヘッドライト、ウインカー、ブレーキランプなど)
- エンジンルームの状態
- 車体番号の照合
- 車両の外観(大きな損傷がないか)

和泉検査場の検査ライン順序
- サイドスリップ検査(タイヤの横滑り量を測定)
- ブレーキ検査(ブレーキ力を測定)
- スピードメーター検査(実際の速度と表示速度の差を測定)
- ヘッドライト検査(光軸と照度を測定)
- 排ガス検査(有害物質の排出量を測定)
※検査場によって順序は異なりますが、検査内容は同じです。
検査のポイント
- 指示に従って正確に車両を操作する
- 急発進・急停止を避ける
- 検査員の指示をよく聞く
完了後の手続き
無事検査が終了したら、先ほどの受付カウンターに戻り、書類を提出します。すべて問題なければ、新しい**検査証(車検証)**が発行されます。
これで車検完了です!お疲れさまでした!
よくある質問
Q: ユーザー車検で不適合になったらどうなりますか?
A: 不適合の場合、修理後に再検査を受ける必要があります。15日以内であれば再検査料は無料です。
Q: 86のような改造車でも車検は通りますか?
A: 保安基準に適合する範囲内の改造であれば問題ありません。ただし、過度のローダウンやマフラー音量の増大など、保安基準を超える改造の場合は不適合となります。
Q: 土日も車検を受けられますか?
A: ユーザー車検は平日のみの受付となっています。土日は休業日です。
Q: 代行業者に頼むのと何が違いますか?
A: 代行業者を利用する場合、ユーザー車検よりは費用が上がりますが、ディーラーよりは安く済みます。自分で時間が取れない場合の選択肢の一つです。
まとめ
今回、TOYOTA 86のユーザー車検を体験してみて、その手軽さと費用対効果の高さを実感しました。
ユーザー車検の最大のメリットは、なんといっても費用の節約です。私の場合、ディーラー車検と比較して約5万円以上の節約になりました。
また、自分の愛車の状態を詳しく知ることができるのも大きなメリットです。検査員のアドバイスも参考になりますし、日頃のメンテナンスの重要性も再認識できます。
初めての方でも準備をしっかり行えば、特に難しいことはありません。この記事を参考に、ぜひあなたもユーザー車検にチャレンジしてみてください!