はじめに:なぜスクリーン交換が必要なのか
Ninja ZX-10Rは素晴らしいスーパースポーツバイクですが、純正スクリーンでは高速走行時の風圧軽減効果が限定的です。私は以前Ninja ZX-6Rに乗っていた際にスクリーン交換の効果を実感しており、その経験から10Rでも同様の改善を期待してPuig Z-RACING SCREENへの交換を決意しました。
この記事では、スクリーン交換の具体的なメリットと、誰でも簡単にできる取り付け手順を詳しく解説します。カスタムを始めたばかりのライダーでも安心して作業できる内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
スクリーンの役割とメリット
空気抵抗の軽減
スポーツバイクにおけるスクリーンの主な役割は、空気抵抗の軽減です。高速走行時には、適切なスクリーンがあるかないかで乗り心地が大きく変わります。特にNinja ZX-10Rのような300km/h近い速度を出せるマシンでは、上半身にかかる風圧は想像以上に大きく、長時間のライディングでは疲労の原因となります。
スクリーン交換のメリット
購入したモノ・必要な工具
Puig Z-RACING SCREEN [CLEAR] ZX-10R (21-)/ZX-10RR (21-)
トネ(TONE) T形ハンドル HPTH3270 差込角9.5mm(3/8″)
トネ(TONE) ヘキサゴンソケットセット(ホルダー付) HH412 差込角12.7mm(1/2″) 内容12点
作業手順
フルカウルのスクリーン交換は、バイクカスタムの中でも最も簡単な作業の一つです。

初めての方でも30分程度で完了できるでしょう。
- バイクをメインスタンドで安定させます
- 六角ボルト(通常4本)を確認します
- 適切なサイズのヘキサゴンソケットを使い、T型レンチでボルトを反時計回りに回して緩めます
- すべてのボルトを外したら、スクリーンをタンク側に引き抜きます
ボルトを外す際は、対角線上のボルトから順に緩めると均等に外れやすくなります

- 新しいPuigスクリーンを取り付け位置に合わせます
- 付属のボルトまたは純正ボルトで固定します(通常は純正ボルトを再利用)
- 手でボルトを数回転して仮止めします
- 対角線上のボルトから順に、T型レンチで均等に締めていきます
- 適切なトルクで締め付けます(推奨トルクは取扱説明書を参照)
スクリーンが均等に取り付けられているか確認しながら締めていきましょう

純正スクリーンとPuigスクリーンの比較
取り外した純正スクリーンとPuig Z-RACING SCREENを並べて比較してみましょう。

Puig Z-RACING SCREENの特徴
交換前後の比較と効果


Puig Z-RACING SCREENに交換することで、バイクのフロント周りがよりアグレッシブな印象になりました。クリアタイプを選んだことで、メーターや前方視界も良好です。
機能面での変化
純正スクリーンも十分な性能を持っていますが、Puig Z-RACING SCREENはより効果的に風を逃がす設計になっています。特に中速域(80-120km/h)での風の巻き込みが減少し、ヘルメットへの風圧が軽減されました。
走行フィードバック
一般道での変化
一般道での走行では、純正との明確な違いを感じるほどではありませんでしたが、80km/h以上の速度域では若干風の流れが変わったように感じました。長距離ツーリングでは、この小さな違いが疲労度に影響してきます。
高速道路での効果
高速道路での巡航時(100-120km/h)は、純正よりも風の抵抗が減ったように感じます。特に頭部への風圧が減少し、長時間走行時の疲労軽減に効果がありました。
サーキットでの印象
リッターバイクであるZX-10Rは300km/h近い速度を出せるため、サーキットでの高速走行時には空力の影響が顕著になります。しかし、純正スクリーンも相当に洗練されているため、サーキット走行では劇的な差を感じるほどではありませんでした。
むしろ、中速コーナーからの立ち上がり加速時の安定感が向上した印象があります。これはスクリーンの形状によって前輪付近の空気の流れが改善されたためかもしれません。
よくある質問
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まとめ
Ninja ZX-10RにPuig Z-RACING SCREENを装着することで、以下のメリットが得られました:
- スポーティな外観へのアップグレード
- 中高速域での風圧軽減
- 長距離走行時の疲労軽減
- わずかながら空力性能の向上
リッターバイクは純正パーツの完成度も高いため、ミドルクラスのバイクほど劇的な変化は感じられませんでしたが、見た目と機能の両面で満足のいく結果となりました。
スクリーン交換は比較的簡単なカスタムであり、コストパフォーマンスも良好です。フルカウルバイクのカスタム入門としても最適なので、ぜひチャレンジしてみてください。